【札幌記念予想】1番人気12連敗中の波乱理由は…? 過去データから探るGII札幌記念
今週も「新潟・中京・札幌」3場開催となる。終わらない酷暑、台風による降雨、地震注意報、などなど厳しい夏はまだ続くが、今週も競馬は各地でなんとか開催できそうだ。
重賞は日曜日にふたつ。中京競馬場でCBC賞(GIII・中京・芝1200m)、そして札幌競馬場では、夏の最大注目レースといえる札幌記念(GII・札幌・芝2000m)が行われる。
今週もいつものように過去10年のデータを使って馬券ヒントを導きだしていこう。
1. 勝てない1番人気はなんと12連敗中?
まずは、いつものように上位人気馬のチェックから。
札幌記念の1番人気馬は過去10年でなんと0勝。成績は【0-4-3-3】で馬券圏内キープ率は70パーセントとはいえ、単勝馬券は一度たりとも実を結んでいない。
勝っている1番人気となると、11年トーセンジョーダンまで遡ることになってしまう。つまり1番人気馬は12連敗中である。
かわりによく勝っているのは2番人気馬。過去10年の成績は【5-1-0-4】で、過去の単勝馬券ならこちら狙いが正解だった。さらに3番人気馬も【2-0-0-8】でこちらも一息の成績。これ以外で勝っているのは、5番人気馬(2回)と6番人気馬(1回)である。
ちなみに、2ケタ人気馬で馬券になっていたのは1頭だけ。中位人気中心で馬券を組むのがこのレースでは正解となりやすいようだ。
2. やっぱり前走はGI戦使い?
札幌記念は、例年一線級レベル馬が出走してくるレース。
ということでローテに関しては、「前走GIを使っていた馬」が圧倒的に好成績を残している。過去10年で馬券圏内30頭中、前走GI使いは21頭もいるのだ。
特に3年前の21年は、出走馬中「前走GI使い」は3頭だけだったが、そのうちのソダシとラヴズオンリーユーでワンツー決着だった。
今年も前走GI使いタイプは人気上位になりそうではある。軸馬はそのタイプから選ぶのが正攻法となるのかもしれない。
3. 本当に内枠有利?
札幌記念では17年から20年まで4年連続で1枠の馬が勝っている。
というわけで内枠有利の印象はあるものの、5~8枠の馬も過去10年で5勝しているので、決して内枠有利という感じではない。
馬券圏内30頭を枠で分けてみると、けっこう満遍なく馬券になっている。確かに多いのは1枠6頭で、成績今一つなのは4枠と7枠の2頭。枠に関しては、あまり神経質にならなくても良さそうだ。
4. 狙うならば上がり最速タイプ?
札幌記念では過去10年、逃げて勝っている馬が2頭いる。それが16年のネオリアリズムと21年のソダシ。22年にはパンサラッサも2着になっているので、逃げ馬が活躍している印象はあるはずだ。
しかし逃げた馬の成績は【2-1-0-9】。一応注意しておいたほうが良いが、人気薄の逃げ馬ではちょっと足りない傾向となっている。
一方、レースでの最速上がりを出すタイプは、わりと確実に馬券圏内に食い込んでいる。過去10年でのべ14頭。その成績は【3-6-3-2】でかなり確実に馬券圏内に食い込んでいる。まあそんな最速上がりタイプを見つけるのが難しいわけだが、もし探し出せるのならばそういうタイプが良いということだ。