草刈り時の必須アイテム「脚絆」!マムシや害虫からスネとふくらはぎを守ります
【グッとくる農具】
田舎と街の二拠点生活をしているライターのGOLです。耕作放棄地を再生し、田舎暮らしのトライ&エラーを楽しんでいます。
長期の天気予報で言われていましたが、今年の夏は暑い…。私の暮らす田舎は、都心に比べるとマイナス6度くらい低くなりますが、昨年と比べても暑い日が続くように感じます。そのせいか、草木の成長も著しく、草刈りの頻度が多い。
今回紹介するアイテムは、草刈りの必須アイテムのひとつ“脚絆(きゃはん)”。MARUGO(マルゴ)「長脚絆 マジック」(実勢価格:2420円)です。
■ゲイターより断然手軽
MARUGO(マルゴ)といえば足袋メーカーとしてお馴染みのブランドです。脚絆は主に足袋と共に使用される日本伝統の装束で、スネやふくらはぎを汚れや怪我から守るためのものになります。登山用具で言えばゲイター、スパッツなんかと同じ働きをします。
▲シンプルに足に巻いてマジックテープで留めるだけ
草刈りでも狩猟でも、最初は登山用のゲイターを使用していました。理由は「それを持っていたから」というだけで、こだわりはありませんでした。
しかし、実際に使っているうちに「これじゃない感」が頭の中で膨らみ始めました。
まず、ゲイターは蒸れます。素材がナイロンで撥水加工された雨天時使用を想定したものだったので夏場はとにかく蒸れる。また、靴のソールに通すバンドが不必要でした。長時間歩くわけではなく、履いている靴もそんなにローカットのものではないので、砂利が靴に入り込むのを防止する必要がなかったからです。他にもっとシンプルで使い勝手が良いものはないかな? と探して見つけたのが「脚絆」でした。
▲主素材は綿
黒染めされた厚手の綿素材の布に、若干のフレキシブルさを持たせるためのゴム布とマジックテープが付いているだけのものです。
つまり、足首からふくらはぎにかけて巻きつけるだけ。ゲイターのように靴のソールにバンドを通したり、フックを靴ひもに引っ掛けたり、テンションコードで絞ったりはできません。めちゃくちゃシンプルなアイテムです。
▲地下足袋の弱点をカバーするのが脚絆
脚絆は地下足袋との相性がとても良いのですが、足袋の欠点は全体的に生地が薄いこと。価格が安いので仕方ありませんが、夏草が生い茂るブッシュではスネやふくらはぎの保護が不十分。それを補うのが脚絆です。脚絆自体にプロテクション素材が入ったものもありますが、そこまで強固な防御性能が必要かは、ユーザーの使い方次第かも。草刈りや畑仕事であれば必要ないと思われます。
▲サイズは小さめ?
オールドスクールなアイテムゆえに、サイズが小さめのように感じました。私は普段着用するアイテムはLサイズが最適解ですが、自転車を趣味でやっていたせいかふくらはぎは比較的たくましいため、LLを選んでみました。しかし、表記サイズに比べて小さいかも…。ふくらはぎに当たる部分はゴム布が縦に配置されており、若干の伸縮性がありますが、着用するボトムスの素材、例えばデニムだったりした場合はXLの方が良いかも。普段着用するサイズよりワンサイズ以上大きなものを選んでも問題ないような気はします。
▲簡単に洗えるのもポイント
撥水加工などない厚手の綿生地なので、汚れたら洗濯機で洗えるのがいいですね。下手に防水加工やPVCなどのビニール素材が使われていると、生地を痛める可能性があるので頻繁に洗えないですが、綿であれば心置きなく洗えます。
サイズが最適であればさほど圧迫感もなく使えて、装着感は良好。ブッシュの中で草や枝に裾をとられることもなく、害虫や蛇などに恐怖することもありません。使用しない際の折り畳み時も厚手のナイロン製とさほど違いはありません。ただし防水性は皆無に等しいので、雷雨や雪のシーンでは期待できません。とはいえ綿素材なので防水スプレーなどは有効です。
先に足袋との併用がベストと書きましたが、別に靴であっても問題ありませんし、冬場は長靴と併用することで保温性が高まり、長靴との密着感の向上により歩きやすくもなります。高価なアウトドア用のゲイターも良いですが、よくわからないブランドのものよりは、はるかに汎用性とメリットが多いアイテムだと感じます。
価格も安く入手しやすいのでおススメです。山仕事だけでなく、低山の登山くらいだったら足袋と脚絆で充分。見た目にも玄人っぽく見えますし(笑)、黒っぽいボトムスと合わせるとNINJAっぽく見えるのか、外国人登山者から熱視線を受けること請け合いです。
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<取材・文/GOL>
GOL|現在、東京近郊の山村と都会で二拠点生活をしています。ライター業がメインですが、地方の魅力発信にも力を入れています。実地でのレビューがしやすい環境を活かしてアイテムを紹介していきます。
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