「お小遣い」をもらっている世の社会人のみなさーん! ……お小遣いの"管理"ってどうしてます?

筆者(40代)は、結婚した約20年前からこれまで、月3万円の小遣いでなんとかやりくりしてきました。3万円。そう。飲み会に何度か参加するだけでもあっという間になくなってしまうくらいの、社会人にとっては"なけなし"の金額です。なんとか管理したいと「小遣い帳」をつけていた時期もありましたが、けっきょくうまくいかず……。

「キャッシュレスお小遣い」について語っていくぅ!

そこでわが家、数年前から「キャッシュレスお小遣い」を導入していまして、それが案外いい感じなんですよね。ということで今回は、キャッシュレスお小遣いのメリット・デメリットなどについて語ってみようと思います。

キャシュレスお小遣いとはその名の通り、現金の利用を可能な限りやめて、キャッシュレス決済サービスのみでお小遣いを使っていこうという試みです。

緊急時の備えは必要

○「小遣い使いすぎリーマン」にぴったり

筆者がまず活用していたのは、使ったお金が口座から即時引き落としになる「デビットカード」。そう、デビットカードは「口座にある以上のお金を使えない」、小遣い使いすぎリーマンにはもってこいのサービスというわけなのですー!

デビットカードにするまでは私、「現金」+「クレカ」体制で小遣いを使っていたこともあり、「カードの支払い額が手持ちのお金を超えてしまう→小遣いを妻から前借りしてなんとか支払う」ということがよくあったんですよね……。

筆者がずっと使っている「Visaデビットカード」。2015年からだから、もう9年のお付き合いなのか

使い始めてみると、当初の狙いである「口座にある以上の金額を使わない」という点以外にも副次的な効果を得られました。例えば、ATM手数料の削減。ATMって、時間外での引き出しに数百円取られちゃうじゃないですか。10回、20回……と下ろしていたら、気付いたら数万円の出費になっていた、なんてこともぜんぜんありえますからね。うわー考えたくない。

しかもデビットカードって、実はほとんどの店舗・オンラインショップで使えますし、利用履歴をメールやアプリで確認できたりもするので、「実質勝手にお小遣い帳がつけられているのと同じ」ところも気に入りました。

一方で、いくつかイマイチだと思っていた点もありました。まずは割り勘ができないこと。そして、ラーメン屋さんなどの個人店では非対応が多いこと。当時は「支払いに対してポイントがつかない」点も気になりました(※昨今はポイントがもらえるところも多いようです)。年会費もかかっていたんですよね。

昔はカードが使える個人経営のラーメン店なんて皆無でしたからね。ラーメン好きな筆者としてはなかなか苦労させられました。最近は少しずつ変わってきていると思いますが、まあ、今でも入店前の確認は必須だと思います

「Visaデビットカード」の物理カードはすっかりしまいっぱなしなのですが、機能自体はスマートウォッチに登録して、万が一のときの支払い予備として生き残っています。スマホを持たずにランニングするときなんかの買い物時に重宝しています

そして今使っているのはQRコード決済サービスの「PayPay」。ポイント還元があり、さらに個人で経営しているような小さな飲食店でも使えることが多く、ユーザー同士であれば割り勘も可能です。

デビットカードは、「口座にあるお金分しか使えない」のが強みでしたが、裏を返せば「口座にある分は使えてしまう」ということです。ついつい月初に大きな買い物をしてしまい、月末がヒーヒーになるなんてこともありました……。ところがしかし、PayPayは「チャージ」での都度入金が可能。チャージについてある程度のルールを決めておけば、月末ヒーヒーする事態も起こりづらくなりました。

ということで、最近のキャッシュレス小遣いはPayPayで落ち着きつつあるのですが、個人的に思う唯一の弱点は……オンラインで使えるお店がまだ少ないところでしょうか。とはいえ、Amazonなど一部の大型ショップでは使えちゃうので、そこまで困ってないのですが。

チャージメインの運用なので使う機会はないのですが、念のための予備で「PayPayカード」も作っています。キャッシュレス小遣いの極意はさまざまな「万が一のときの支払い方法の用意」かもしれません

7月から新しい紙幣が発行されたことで、逆に「キャッシュレスが今以上に普及するのでは」という話もちらほら聞きます。もしかしたら今後、現金を見る機会はどんどん減っていくかもしれない……。そう考えると、大人のみならず子供に小遣いをあげる方法としても「キャシュレスお小遣い」は悪くないかもしれません。親からしても金額が可視化されるので管理しやすいですし。

増田 ますだ ネットニュースのライター・編集者。上手すぎるイラストで日々感じたことやできごとをインスタグラムで漫画にしています。 この著者の記事一覧はこちら