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テクノロジーが世界を便利に…なんて言いますが、便利どころが人の命を救うことだってあります。

ある家族の命を火事から守ったのは、Appleのスマートスピーカー、HomePodでした。

「高温」アラートで出火に気付いた

家事が起きたのは6月中旬、アメリカはコロラド州のある家族のお家です。家事の原因は、飼っている犬。コンロに犬がじゃれついたことで、不意にツマミが動いて出火。コンロの上に置かれていた荷物に火が燃え移りました。

が、このとき飼い主である家族は、在宅中ではあったもののキッチンにはおらず、火に気付いていません。

家族が火事発生に気づいたのは、リビングのHomePodからスマホに「高温」のアラートが飛んできたから。

音で火事を感知

HomePodユーザーなら気付いたと思いますが、HomePodには、高温によるアラート機能はありません。

HomePodが異常を察知したのは、お家の火災探知機のアラーム音を感知したから。この音でHomePodは火事を認識、家族の端末にアラーム通知を送信するに至りました。

なぜHomePodのアラートが鳴るまで火事に気づかなかったのかは明らかにされていません。が、キッチン出火なら、たとえば2階の自室にいたらすぐには気づきません。もっと言えば、別の部屋でノイキャンヘッドホンをつけていたら、火災探知機の音にも気づかない可能性もあります。

ネタ元のMacRumorsが指摘していますが、HomePodの通知はiPhone、iPad、Apple Watchのみ。今回はアラートを目で確認し火事に気づくことができましたが、AirPodsに音声でアラートが飛ぶと、セキュリティとしてさらに強固になりますね。ヘッドホンやイヤホンのノイキャン性能があがっているぶん、周辺環境にも気づきづらくなっています。

お家でリラックスして、映画見たり音楽聴いたりしてるときに「犬が火をつけるかも…」なんて考えませんもん。

犬が火をつけちゃう瞬間もカメラに

お家のセキュリティカメラに事件の瞬間がうつっていました。犬がコンロで戯れ、その流れで火が…!

まさに、事実は小説より奇なり…。

Source: MacRumors