アリペイがタッチ決済機能をリリース―中国

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モバイル決済サービス・支付宝(アリペイ)は8日、QRコードをスキャンすることなく、スマホのロックを解除して、店側の決済デバイスにタッチするというワンステップで決済ができる「支付宝タッチ決済」機能をリリースした。これまでは、支付宝のアプリを立ち上げ、タップしてQRコードを表示し、リーダーにかざしてスキャンするという3ステップが必要だった。一方、「タッチ決済」の場合は、スマホをデバイスにタッチするという1ステップで決済を完了できる。

「タッチ決済」はスキャンと同じくコード決済に属する。スキャンする場合はスマホの画面とカメラを使うのに対して、「タッチ決済」の場合は、スマホの近距離無線通信規格・NFC機能を活用しており、センサー同士がデータ通信を行い、決済が完了する。いずれも高い安全性を備えている。

第一陣として同機能を導入した事業者のデータによると、「タッチ決済」は、簡単に決済でき、その評判は上々だという。若者の61%が一度利用した後は、引き続き同機能を利用している。また、高齢者も気に入っているようで、「スマホをいじってQRコードを表示させるのと比べると、『タッチ決済』は、タッチするだけでよく、とても簡単になった」との声が寄せられている。

ユーザーはスマホをタッチするだけでよく、店側もQRコードリーダーを使う必要がないため、「支付宝タッチ決済」を導入することで、事業者の経営効率が大幅に高まると期待されている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)