性能良し!コスパ良し!の“お値打ち”イヤホン【GP2024上半期AWARD】
【GP2024上半期AWARD】
ANCをはじめハイエンドモデル並の機能や性能が備わったハイコスパモデルが多く登場した印象だった上半期。そんな粒ぞろいの完全ワイヤレスイヤホンの中から、とくに“買い”の秀逸モデルをクローズアップした。
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イヤホンは完全ワイヤレスタイプがすっかり浸透し、アクティブノイズキャンセリング機能も標準的に搭載されるようになった。有線タイプやセミワイヤレスとも呼ばれる左右間がケーブルでつながったBluetoothタイプは自然と候補から外れた。
完全ワイヤレスは身近な価格の製品からハイエンド品まで選択肢も多いので、ユーザーの予算や目的に応じて選びやすいのもポイントだ。ハイエンド品はAppleのAirPods ProやソニーのWF-1000XM5が人気で、実力も備わっている。
特にコダワリが無ければ無難で悪い選択ではない。ここでは、筆者が実際に触れ、魅力的な個性を備えた製品をノミネートし、コストパフォーマンス面でも満足度の高い製品を厳選した。限られた予算でも最大限に楽しんで欲しい。
オーディオ&ビジュアル評論家/鴻池賢三さん
オーディオメーカーで商品企画職を務めた経験を持つオーディオ・ビジュアル評論家。1年間に数百のヘッドホン・イヤホン製品を試聴し、レビュー執筆は2000モデルを超える
GP2024上半期AWARD
ーPC&デジタル部門・イヤホンー
<大賞>
■噂の「ピヤホン」でより楽しく!
AVIOT
「TE-W1-PNK」(1万9800円)
ピエール中野氏が監修するイヤホンは「ピヤホン」として人気ですが、高性能・高音質な優秀モデルをベースとすることで、リスニングの楽しさが倍増。ベースモデルよりも少し高価ながら、それ以上の価値を感じられる傑作です(鴻池さん)
完全ワイヤレスイヤホン時代に躍進したAVIOTのピエール中野監修モデル。LDAC/ハイレゾに対応した「TE-W1」をベースとするハイクラス品。アクティブノイズキャンセリング機能を搭載するほか、アプリ操作にも対応。
▲洗練度の高いオーソドックスなデザイン。ピエール中野監修モデルは「PNK」のロゴが目印
▲同軸配置された2基のダイナミックドライバー構成がユニークで、金属製ノズルも高音質への拘り
<ハイパーサウンド賞>
TANCHJIM
「MINO」(実勢価格:8500円)
平凡な雰囲気ながら、音質は非凡さを感じる超シルキーな美音。この価格帯でこの音質は、数年に一度出会うか否かの「掘り出しモノ」レベル。1万円未満なら最強と思える製品(鴻池さん)
アクティブノイズキャンセリング・外音取り込み機能搭載の完全ワイヤレスイヤホン。Bluetoothは最新の5.3対応で高い接続安定性を確保。コーデックはSBCとAACに対応。
▲ケースに磁気スイッチを内蔵し、ペアリング後はイヤホンをケースから取り出すと直ちに自動接続するスマートさ
<ユーザーフレンドリー賞>
■ディスプレイで感激の使い易さ
JBL
「LIVE BEAM 3」(2万8050円)
LDAC対応でハイレゾ認証を受け、音質面でも力の入ったプレミアムモデルです。最大の特徴はタッチ操作が可能なディスプレイの搭載で、操作性も良好。一度使うと戻れないほど便利です(鴻池さん)
アクティブノイズキャンセリング機能搭載の完全ワイヤレスタイプ。充電ケースにタッチ操作が可能なディスプレイを搭載し、ノイズキャンセリング機能のオンオフや音量調整も可能。
▲コンパクトなイヤホンに、ハイレゾ対応の「JBLシグネチャーサウンド」を凝縮。成熟の域に達した高音質
<ハイコスパ賞>
■ハイレゾ対応でこの価格
SOUNDPEATS
「GoFree2」(7880円)
コスパの良さで人気のサウンドピーツのオープンタイプです。完全ワイヤレスでLDAC対応にしつつ8千円前後の低価格を実現。独自の音響技術による迫力あるサウンドもポイントです(鴻池さん)
耳を塞がないオープンタイプの完全ワイヤレスモデル。LDAC対応でハイレゾ認証も取得。φ16.2mmの大口径ドライバーと独自の音響技術により、パワフルなサウンドを実現。
▲トレンドのオープン型で、人気の完全ワイヤレスタイプながらお手頃価格を実現。軽快な装着感も魅力
※2024年7月5日発売「GoodsPress」8・9月合併号20ページの記事をもとに構成しています<文/鴻池賢三>
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