KRY山口放送

写真拡大

物価高が続く中、いまの山口県の最低賃金・時給928円がどうなるのか注目されます。

山口県内の最低賃金について議論する審議会が4日からスタートしました。

山口地方最低賃金審議会には、県内の労働組合や経営団体の代表・有識者などが出席しました。

最低賃金は企業や店舗などが従業員に最低限支払わなければならない賃金で、都道府県別に労働局が決めています。

最低賃金は去年、全国平均の時給で初めて1000円を超える1004円となり、山口県は現在、時給928円となっています。

岸田総理は2030代半ばまでに最低賃金を1500円に引き上げる方針を示し、さらに、政府はことしの「経済財政運営と改革の基本方針」、いわゆる骨太の方針でこの目標をより早く達成できるよう取り組んでいくとしています。

山口労働局から審議会への諮問文では、この「骨太の方針」などに配意した審議を求めるとしています。

(山口労働局 友住弘一郎局長)「山口県内のことしの賃金妥結状況をみると5%を超えていて、30数年ぶりの高水準となっている。公労使の委員の皆様方には、そういった情勢を踏まえて真摯な議論を期待したい。」

審議会から山口労働局への答申は来月上旬の見通しです。