中村獅童の息子、長男の陽喜と次男の夏幹

写真拡大 (全2枚)


毎週水曜よる10時放送のBS日テレ『冨永愛の伝統to未来~ニッポンの伝統文化を未来へ紡ぐ~』。2024年7月3日(水)放送は、「歌舞伎スペシャル」として、6月大歌舞伎で親子三代同時襲名を行った中村萬壽、時蔵、梅枝。同じく襲名披露と初舞台を行った中村獅童の2人の息子、長男の陽喜と次男の夏幹に密着している。

(左から)中村萬壽・時蔵・梅枝

初舞台を終えた五代目梅枝、辛口の自己採点

萬屋の大名跡である時蔵を、現役のうちに息子の梅枝に譲ることにした中村萬壽。その理由を聞くと、「孫の大晴の初舞台は梅枝からスタートさせたいと思いまして。それで息子の梅枝には他の名前も考えましたが、ずいぶん成長しましたし、ここは時蔵を譲って私が違う名前になろうと思いました。」父から時蔵を譲ると告げられた息子・梅枝は「父が亡くなるまでは、(私は)ずっと梅枝だと思っていましたし、父には時蔵でいてほしいという想いもありました。まさに青天の霹靂で、悩みはしましたけれど、親子三代で名前を変えられるという事はなかなかある事でもありませんし、子どものことも考えて受ける事にしました」
 
代々、時蔵は女形を務めることが多く、26歳で五代目時蔵を襲名した萬壽も数々の女形を演じた。その古風な顔立ちと気品のある佇まいで人気を博し、女形の最高位である立女形(たておやま)まで昇り詰めた。
今回、息子である六代目時蔵が襲名披露狂言で演じたのは、父が襲名した時と同じ「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん )」のお三輪。息子の稽古を見守る萬壽も自然と体が動き、指導にも熱が入る。そして迎えた六月大歌舞伎の初日。3階から降るように広がった拍手に感動したという六代目時蔵。父・萬壽は厳しくも温かいエールを送る。
同じく襲名後の初舞台を終えた五代目梅枝に自己採点をしてもらうと「50点。」立ち回りや口上がもっと上手く出来たというが、父・時蔵は肝が据わっていると目を細める。

陽喜のスケールの大きい夢とは?

そして、六月大歌舞伎で同じく襲名し、初舞台を踏んだのが中村獅童の長男・陽喜と二男・夏幹。少し年上の梅枝と3人で踊る場面もあるが、陽喜は「梅枝くんを抜きたいと思う。」と早くもライバル心を燃やす。
そんな陽喜と夏幹が最近ハマっているのが、プロレス。インタビュー中に好きなプロレスラーの物まねを始める。そして将来の夢を聞くと、陽喜は「夢が2つある。」と即答。一つ目の夢は「昼間は歌舞伎座で歌舞伎をやって、夜は新日本でプロレス。」と、まさかの二刀流宣言。さらにスケールの大きいもう一つの夢とは?

襲名後の初舞台「魚屋惣五郎」で父・獅童と共演した2人。父のことは「かっこよかった。」と言うが、襲名した以上、父もライバルだと言い放つ。

『冨永愛の伝統to未来~歌舞伎スペシャル~』の放送は、BS日テレで7月3日(水)よる10時から。この日の放送では、冨永愛から視聴者に素敵なプレゼントも。さらに番組公式SNSでは、ロケ時の冨永愛の貴重なオフショットなども配信中。