6月21日(金)、大竹まことがパーソナリティを務めるラジオ番組「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜~金曜13時~15時30分)が放送。「混戦・乱戦、首都決戦 ポスター枠足りず、候補者自ら増設」という朝日新聞の記事を取り上げ、パーソナリティの大竹まこととジャーナリストの青木理がコメントした。

朝日新聞によると、過去最多の56人が立候補した東京都知事選。ポスターの掲示枠が足りず、急きょクリアファイルを配るなど、都選挙管理委員会も異例の対応に追われた。「選管には早めに対応してほしかった」立候補届出が49番目以降になった候補者の男性は、20日午後、急きょ告げられたと選管の方針を受け語った。選管が用意したポスター掲示場の枠は48人分。このため、都の選管は届け出が49番目以降の候補者にはクリアファイルを使って、ポスターを掲げてもらうことにした。この男性は都の選管からA3のクリアファイルを支給され、新宿中央公園近くの掲示場にポスターを貼りに行った。2枚使って、ポスターを挟み粘着テープで固定。掲示場の右端に画鋲で止めて掲示した。男性は「かえって目立って、ラッキーな部分もあるけど、明らかに不公平」と話した。朝日新聞「混戦・乱戦、首都決戦 ポスター枠足りず、候補者自ら増設 都知事選」より

大竹「この問題ですけども、立候補者は乱立してて、ポスターを貼る場所が足らなくなったと。それだけじゃなくて、掲示板ジャックみたいなことも起こっているという話もあるし、それから女性の裸のポスターを掲示して警視庁に注意されて剥がしたというケースもあったと。こういう風なことになってますけど」

室井佑月(パートナー)「これさ、ダメじゃないかと思ったみたいな言い訳してるんだけどさ、なんでそれがダメじゃないと思ったかって、チャレンジする場所違くない?都知事になりたいわけでしょ」

太田アナ(アシスタント)「ヌードポスターを掲載した候補者ですよね」

室井「なんか、そんな何にチャレンジしてんだお前はって思う」

大竹「これ、(選挙公示期間中だけど)どこまで話していいの?個人的なこと応援するようなことを言ってはいけないっていうことだよね」

青木「いや、これね。東京都知事選挙ってのは、ある意味で大統領選に近いような、しかも小さな国と同じくらいの人口だったりとか予算だったりとかGDPだったりとかの地区の選挙ということで、ある意味でこういう言い方をするとちょっと語弊があるかもしれないけれども、泡沫候補と言われるような人たちがこれまでもたくさん立ってきたという意味でいうと、特殊な選挙ではあるんだけど、今回も乱立して50人以上ということで、こういう事態になったっていうことなんですけれども。しかし、最大の原因はこれを言うこと自体が宣伝なりかねないので、あまり言いたくないんですけれども、NHKから国民を守る党が、要するに24人も立てた」

大竹「はい」

青木「24人も立てて、そもそも、その人たちの選挙ポスターを張るべきところに、ここを好きに貼ってもいいよというか、要するに「寄付してくれたらこの部分を事実上売りますよ」みたいな形にして、場所によっては卑猥な写真を貼ったりとか、あるいはある場所なんかは、時事通信なんかもいろいろ書いてますけれども、たとえば裸の女性の写真を貼ったり、中には、全く立候補もしていないような人たちの写真をそこにずらっと貼って、ある意味僕に言わせれば面白がりみたいなことが起きて。それで、足りなくなったっていうことがあるわけですよね」

太田アナ「ヌードのポスターを貼ったのはまた(NHKから国民を守る党とは)別ですけどね」

青木「こういうことを、ある意味脱泡的というか、法で禁じられてないからということで、こういうことをやっているんだけれども、選挙って、都知事選に限らず、僕が今更言うでもなく民主主義の基盤なので、あまり法でガチガチに縛ってダメだダメだというよりは、むしろ表現の自由だったりとか、政治活動の自由を尊重した方がいいと思うんだけれど、前回の選挙で他の候補のところに行って、ワアとがなり立てて警視庁に、刑事立件されているような行為とか、あるいは今回のような行為いうものは、あまり想定してないというか、むしろこういうことをすることを法は禁じてないけれども、本来やっちゃダメでしょっていうことをやって目立つとか、あるいは金にするとかっていう行為が横行し始めているっていうのは、ネット時代の1つの悪いとこなのかもしれないけれども、こうなってきちゃうとある程度法で規制しないと。掲示板だって、あれでしょう。クリアファイルにしたけれども、数千万円予算がかかるし、もし人数分看板というか、ポスターを張れる場所のベニヤ板を増やしたら報道によると億単位の予算がかかる」

大竹「そうですか」

青木「で、その億単位の予算って当たり前だけど、僕らの税金なわけで。だから何らかの法的措置がもしかすると必要になってきちゃう。残念なことですけどね」