ホンダ 新「“充電待ちゼロ”EV」実車公開に反響殺到!? 「斬新バッテリー」搭載&大開口スライドドア! “カクカクデザイン”の商用バン「MEV-VAN」に熱視線

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充電いらずの「次世代EV」に大反響

 2024年5月、ホンダ本社ビル1階のショールーム「ホンダ ウェルカムプラザ青山」には、新型の軽商用バンのコンセプトカー「MEV-VAN Concept」が実車展示されていました。
 
「充電待ちいらずのEV」と称された同車に、ユーザーから多くの反響が集まっています。

実車展示されていたホンダ「MEV-VAN Concept」

 MEV-VAN Conceptは、ホンダの軽商用車である「N-VAN」を基に改造されたEVです。

【画像】「えっ…!」これが次世代電気自動車です!(30枚)

 同年6月13日に同じくN-VANベースのEV「N-VAN e:」が発表されましたが、MEV-VAN Conceptでは、取り外し可能なバッテリー「Mobile Power Pack e(モバイルパワーパック イー、以下MPP)」を使用する点が大きな特徴です。

 MPPとは、ホンダが様々な電動モビリティや機器の動力源として利用するために開発したリチウムイオンバッテリーのことで、1個あたり1.3kWh以上の電力を貯蔵できます。

 このMPPはホンダのビジネスバイク「BENLY e:」や「GYRO e:」などで既に採用されており、販売しています。

 レイアウトとしては、エンジンを取り外した空間にモーターが搭載され、元々燃料タンクがあった床下部分にはバッテリーユニットを配置。

 そこにはMPPを8個収納することができます。

 またN-VAN譲りの助手席側のセンターピラーをなくした大開口部を持ち、フラットな低い床と高い天井による広い荷室容量を確保し、最大積載量250kgを誇ります。

 8個のMPPをフル充電した状態での航続距離は75km、ドライブユニットの最高出力は14kW、最高速度は70km/hを発揮。

 また、8個のMPPを充電するには約5時間かかるとしています。

 実際にこの車両を用いて、ホンダはヤマト運輸株式会社の協力のもと、2023年11月から集配業務における実証実験を開始しており、MPPを使用した電動モビリティの拡充と再生可能エネルギーの利用拡大を進めています。

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 そんな画期的なバッテリーを搭載したMEV-VAN Conceptにユーザーからは「今までありそうでなかった、面白い」「EVになってもN-VANの形がそのままなのがいい」「予備用のMPPをクルマに積んでおくこともできるのか、いいなあ」と、脱着式バッテリーの利便性に注目が集まっていました。

 なかには「市販化されたらバッテリーはサブスクになるのかな?」「スマホのモバイル充電器レンタルみたいに、コンビニとかで気軽にMPPをレンタルできるようになったら、とても便利になると思う」と、MPPの活用法について考察する意見も。

 一方で「バッテリー自体がもっと小型化してくれれば、すごく使いやすくなりそう」「重いバッテリーをとったり付けたりするのは疲れそうだ」と、MPPの小型化・軽量化を望むコメントも寄せられていました。