フランス代表を支えるグリーズマン photo/Getty Images

写真拡大

開幕が迫るEURO2024でも優勝候補の一角に挙げられるフランス代表は、世界でも屈指のタレント集団だ。

全てのポジションにスター選手が集まっているが、その中でも絶対欠かせない存在となるのがFWアントワーヌ・グリーズマンだ。

FWの選手では絶対的エースのキリアン・ムバッペもいるが、指揮官ディディエ・デシャンにとってグリーズマンだけは代わりがいない。

スペイン『Mundo Deportivo』が絶賛するのは、『カメレオン』と言えるほど様々な役割をこなせる万能性だ。FW登録の選手ではあるが、豊富な運動量でピッチのあらゆるところに顔を出してくれる。このあたりにグリーズマンが持つサッカーIQの高さを感じさせる。

「グリーズマンはデシャンにとって絶対外せない選手の一人である。それは、様々なポジションでプレイできる彼のカメレオンのような能力のおかげだ。特にカタールでのワールドカップより、グリーズマンはアタッカーというよりもMFとしての役割を担ってきた。これは間もなくスタートするEUROでも同様のものとなるだろう」

同メディアはこのように伝えており、グリーズマンは攻守両面でチームのバランスを取るのが仕事だ。フランスは5日にルクセンブルク代表と親善試合を戦っているが、攻撃面ではムバッペ、マルクス・テュラム、ランダル・コロ・ムアニが先発しており、彼らは3人ともゴールゲッターとしての役割を果たせる。

中盤では戻ってきたエンゴロ・カンテ、ユスフ・フォファナの2人が先発しており、彼らは守備に強みがある。グリーズマンはこの中盤と前線を繋ぐリンクマンのような役割を本大会で任されるはずで、この役割はグリーズマンにしかこなせない。

代表通算128試合をこなしてきたグリーズマンは怪我にも強く、短期決戦で息切れしないのも強みだ。33歳を迎え、より渋くフランスを引っ張るようになったグリーズマンこそキーマンだ。