Image: SIREMS ASSOCIATION

乗り物界のダックスフント現る。

4輪で走る自動車と違い、2輪だけのバイクは安定感に欠けるぶん危ない乗り物と見なされます。

ですがひとつ足して3輪にすると安定感が増し、スタンドなしでも自立するほとドッシリします。

見た目も乗り方も独特

フランスの非営利団体SIREMS ASSOCIATIONが開発している「KAIROS」は、妙に長くてなんだかダックスフントみたいな電動トライク(3輪車)。

乗り方…というより曲がり方はヤマハの「NIKEN(ナイケン)」と同じで、ハンドルだけに頼らず全体的に傾くとその方向にサスペンションが沈みます。

ふたり乗りができるので長いのはまぁ分かるとしても、不思議なパーツがいくつかある独特のデザインですよね。

前輪横のパーツは?

コーナリング中は後ろの2輪より、前の1輪の安定性が損なわれて転ぶ不安があります。

前輪両脇のパーツは「Mobile Lateral Elements (MLE)」と呼ばれ、空気抵抗を減らすだけでなく、後輪と共に傾くことでカウンター・ウェイトとして威力を発揮します。

それでも必要以上に傾いた場合は、「MLE」から先に路面に接地し、多少なりとも転倒を防ぐ役割を果たします。 横から衝突された場合も緩衝材になるんですって。

Image: SIREMS ASSOCIATION

ハンドル手前にあるのは?

一見するとチャイルドシートか?というヘンなものがありますね。これは「Programmed Restraint Device (PRD)」という、事故時に前方へ飛ばされないための支えなのだそうです。

万が一正面衝突すると「PRD」がアンロックされ、ライダーが投げ出されるエネルギーを吸収するよう設計されています。

エアバッグほどではないにせよ、研究でこれがあるとけっこう違うことが分かっています。

ちなみに中は空洞なので、荷物入れになって一石二鳥だったりします。

2028年までには発売?

発売については不明ですが、来年の第1四半期末には実証実験を行ない、2028年までには3万ユーロ(約500万円)以下で発売したいと考えているそうです。

バイクメーカーではなく、非営利団体が作ると独特の機構だらけになるんだなって感心しますね。

Source: SIREMS ASSOCIATION via NEW ATLAS, YANKO DESIGN

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かなりSF。バイク型や貨物型に合体分離するトライク