今市隆二、ソロツアー完走「また必ず、新たな形で…」
三代目 J SOUL BROTHERSの今市隆二が、ソロツアー『RYUJI IMAICHI CONCEPT LIVE 2024 RILY'S NIGHT/LOST“R”』全15公演を完走した。
2022年に初開催された、ファンとより濃厚な時間を過ごすためのライブ『RILY'S NIGHT』。その第3章となる本ツアーは“Rを探す旅”というコンセプトで届けられ、初めて訪れる土地を含めた全国13カ所で行われた。本稿では、5月31日に行われたツアーファイナル・長崎ブリックホール公演の模様をレポート。
オープニング映像の後、ライブは未発表の新曲で幕を開け、たちまち会場は大歓声に包まれた。「ZONE OF GOLD」「LOVE THIEF」と力強い歌声を響かせながら、今市はダンサーと息の合ったダンスパフォーマンスで観客を魅了していく。
「ROMEO + JULIET」ではスタンドマイクでのパフォーマンスを交えながら、ステージに現れた階段セットに登り、2階席や後方のファンにも目を向ける。音楽、ダンス、演出と、さまざまな側面で楽しませてくれる『RILY'S NIGHT』は、まさにエンタテインメントショーと呼ぶのに相応しい。「REALLY LOVE」では、プロジェクターでステージに歌詞を投影する迫力満点の演出が施されていた。そこからシーンが切り替わるように、「CASTLE OF SAND」ではメロウな演奏に乗せて、今市はしっとりした歌声を届けた。
バンドの表情豊かなアンサンブルを経て、「長崎の皆さん盛り上がってますか!」と客席に呼びかけた今市。「ついにここ(ファイナル)まで来てしまいました」と名残惜しさを滲ませつつ、「いろいろ想いはありますけども、まずは……楽しみましょうよ」と話し、ステージ上手に現れたバーを思わせるセットへ向かう。
カウンター席に腰かけた今市は、マスター役を務めるダンサーのTAiCHiと、ツアーを振り返って和やかなトークを展開。そのまま、入場時に集めたファンからの質問に答えるコーナーが始まった。「ファイナルだからこそ言える裏話は?」という質問に「熊本公演での『ROMEO + JULIET』のパフォーマンス中にマイクスタンドを倒してしまった」と他公演のエピソードを語ったり、「『LOST“R”』でコール&レスポンスをしたい」というファンの要望に応えたりこのファンとの距離感の近さも、『RILY'S NIGHT』ならでは。
「次はお客さんと一緒に楽曲を作り上げていきたいと思います!」と始まった「Sweet Therapy」は、事前の抽選で選ばれたファンをステージに上げるスペシャルな演出で届けられた。ステージ上の階段、ソファ、椅子に座るファンに向けて、今市は肩を抱いたり頭を撫でたりと、夢のようなファンサービスを大放出。贅沢すぎる演出に、客席からは終始悲鳴に近い歓声が沸き起こっていた。
ここからは、今市がアーティスト活動においてターニングポイントとなったバラード曲を披露していく。
まずは、徳永英明の「レイニー ブルー」。2010年、『EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 2 〜夢を持った若者達へ〜』で歌唱した、彼の人生を大きく変えた1曲だ。続いて、自身がR&Bに興味を持つきっかけになった曲だと以前から語っているブライアン・マックナイトの「One Last Cry」へ。最後に、三代目JSB「R.Y.U.S.E.I.」などを手掛けたSTYと共に制作した「これが運命なら」。歌唱前に「しんどい時に感じた言葉を綴った」と紹介したこの曲を、今市は切なくも力強い歌声で届けた。
静かな雰囲気から一転、後半戦は「FUTURE LOVERS」でにぎやかにスタート。再び会場のギアを上げると、「Kiss & Tell」で今市はステージを降りて1階席へ。大興奮する観客の目の前で歌を届けていく様子から、どこまでもファン想いな彼の姿勢が伝わってくる。「Talkin’ bout love」の後、「THROWBACK pt.2」はサンプリング元であるEXILE「Your eyes only 〜曖昧なぼくの輪郭〜」をリミックスしたスペシャルバージョンで披露し、さらに会場を盛り上げた。
「あっという間に、駆け抜けていきました。ファイナルなので、1個1個噛みしめながらやらせていただいてます」としみじみと語った今市。ラストに届けるのは、“かけがえのない日常”をテーマに制作した曲だという。直近のコロナ禍や戦争、震災などを例に挙げながら「日常っていうのは当たり前のものだけど、それが急に奪われてしまうこともあります」と告げ、「Star Seeker」を披露。“日常をもっと大切にするべき”というメッセージを力強く届け、ステージを後にした。
アンコールでは1曲目に「Don't Give Up」を披露。紗幕に大地や滝といった映像、歌詞を映し出し、今市は幕の後ろで歌を届ける。迫力のある映像、美しいコーラスワークも相まって、壮大さを感じるパフォーマンスだった。
「『RILY'S NIGHT』はこの先も大切にしたい場所なので……次は第4章になるのかな?」「また必ず、新たな形で『RILY'S NIGHT』やりたいと思います!」と約束した今市。ラストに届けられたのは、ファンからタイトルを募集して完成した「星屑のメモリーズ」だ。『RILY'S NIGHT』には欠かせないこの1曲。演奏に合わせて無数のペンライトが左右に揺れ、ラストサビでは観客の歌声が会場いっぱいに響きわたった。
最後に再び「LOST“R”」のコール&レスポンスを行い、この日のライブは大団円。一方で、6月26日にはニューアルバム『R』のリリース、直後にはアルバムを携えたアリーナツアー『RYUJI IMAICHI LIVE TOUR 2024 “R”ED』の開催と、今市は休むことなく走り続ける。
2022年に初開催された、ファンとより濃厚な時間を過ごすためのライブ『RILY'S NIGHT』。その第3章となる本ツアーは“Rを探す旅”というコンセプトで届けられ、初めて訪れる土地を含めた全国13カ所で行われた。本稿では、5月31日に行われたツアーファイナル・長崎ブリックホール公演の模様をレポート。
「ROMEO + JULIET」ではスタンドマイクでのパフォーマンスを交えながら、ステージに現れた階段セットに登り、2階席や後方のファンにも目を向ける。音楽、ダンス、演出と、さまざまな側面で楽しませてくれる『RILY'S NIGHT』は、まさにエンタテインメントショーと呼ぶのに相応しい。「REALLY LOVE」では、プロジェクターでステージに歌詞を投影する迫力満点の演出が施されていた。そこからシーンが切り替わるように、「CASTLE OF SAND」ではメロウな演奏に乗せて、今市はしっとりした歌声を届けた。
バンドの表情豊かなアンサンブルを経て、「長崎の皆さん盛り上がってますか!」と客席に呼びかけた今市。「ついにここ(ファイナル)まで来てしまいました」と名残惜しさを滲ませつつ、「いろいろ想いはありますけども、まずは……楽しみましょうよ」と話し、ステージ上手に現れたバーを思わせるセットへ向かう。
カウンター席に腰かけた今市は、マスター役を務めるダンサーのTAiCHiと、ツアーを振り返って和やかなトークを展開。そのまま、入場時に集めたファンからの質問に答えるコーナーが始まった。「ファイナルだからこそ言える裏話は?」という質問に「熊本公演での『ROMEO + JULIET』のパフォーマンス中にマイクスタンドを倒してしまった」と他公演のエピソードを語ったり、「『LOST“R”』でコール&レスポンスをしたい」というファンの要望に応えたりこのファンとの距離感の近さも、『RILY'S NIGHT』ならでは。
「次はお客さんと一緒に楽曲を作り上げていきたいと思います!」と始まった「Sweet Therapy」は、事前の抽選で選ばれたファンをステージに上げるスペシャルな演出で届けられた。ステージ上の階段、ソファ、椅子に座るファンに向けて、今市は肩を抱いたり頭を撫でたりと、夢のようなファンサービスを大放出。贅沢すぎる演出に、客席からは終始悲鳴に近い歓声が沸き起こっていた。
ここからは、今市がアーティスト活動においてターニングポイントとなったバラード曲を披露していく。
まずは、徳永英明の「レイニー ブルー」。2010年、『EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 2 〜夢を持った若者達へ〜』で歌唱した、彼の人生を大きく変えた1曲だ。続いて、自身がR&Bに興味を持つきっかけになった曲だと以前から語っているブライアン・マックナイトの「One Last Cry」へ。最後に、三代目JSB「R.Y.U.S.E.I.」などを手掛けたSTYと共に制作した「これが運命なら」。歌唱前に「しんどい時に感じた言葉を綴った」と紹介したこの曲を、今市は切なくも力強い歌声で届けた。
静かな雰囲気から一転、後半戦は「FUTURE LOVERS」でにぎやかにスタート。再び会場のギアを上げると、「Kiss & Tell」で今市はステージを降りて1階席へ。大興奮する観客の目の前で歌を届けていく様子から、どこまでもファン想いな彼の姿勢が伝わってくる。「Talkin’ bout love」の後、「THROWBACK pt.2」はサンプリング元であるEXILE「Your eyes only 〜曖昧なぼくの輪郭〜」をリミックスしたスペシャルバージョンで披露し、さらに会場を盛り上げた。
「あっという間に、駆け抜けていきました。ファイナルなので、1個1個噛みしめながらやらせていただいてます」としみじみと語った今市。ラストに届けるのは、“かけがえのない日常”をテーマに制作した曲だという。直近のコロナ禍や戦争、震災などを例に挙げながら「日常っていうのは当たり前のものだけど、それが急に奪われてしまうこともあります」と告げ、「Star Seeker」を披露。“日常をもっと大切にするべき”というメッセージを力強く届け、ステージを後にした。
アンコールでは1曲目に「Don't Give Up」を披露。紗幕に大地や滝といった映像、歌詞を映し出し、今市は幕の後ろで歌を届ける。迫力のある映像、美しいコーラスワークも相まって、壮大さを感じるパフォーマンスだった。
「『RILY'S NIGHT』はこの先も大切にしたい場所なので……次は第4章になるのかな?」「また必ず、新たな形で『RILY'S NIGHT』やりたいと思います!」と約束した今市。ラストに届けられたのは、ファンからタイトルを募集して完成した「星屑のメモリーズ」だ。『RILY'S NIGHT』には欠かせないこの1曲。演奏に合わせて無数のペンライトが左右に揺れ、ラストサビでは観客の歌声が会場いっぱいに響きわたった。
最後に再び「LOST“R”」のコール&レスポンスを行い、この日のライブは大団円。一方で、6月26日にはニューアルバム『R』のリリース、直後にはアルバムを携えたアリーナツアー『RYUJI IMAICHI LIVE TOUR 2024 “R”ED』の開催と、今市は休むことなく走り続ける。