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早ければ来年(2025年)から、熊本県内のバスなどの運賃支払いで『Suica』や『PASMO』など、全国交通系ICカードが使えなくなります。

【写真を見る】「くまモンのICカード」使用率は51%

5月27日に記者会見したのは、九州産交バスなど県内5つの交通事業者です。
(九州産交バス、産交バス、熊本電鉄、熊本バス、熊本都市バス)

現在、運賃は現金や5社共通で使える「くまモンのICカード」、全国交通系ICカードなどで支払えますが…

九州産交バス 岩粼司晃社長「全国交通系ICカードの代わりに、クレジットカード決済が対応可能な読み取り機器の導入を目指す方針となりました」

早ければ年内にも、県内のバスと熊本電鉄で全国交通系ICカードでの支払いを廃止するとしました。

全国交通系ICカードを読み取る機械は、2025年3月に更新費用として12億円が必要ですが、クレジットカード決済では半額で済むことに加え、インバウンド客への対応も理由に挙げています。

利用者全体の約4分の1に影響 

この5社は、直近の1年間の経常収支が合わせて39億円の赤字上っていて、厳しい経営状況にあるというのが背景にあります。(2022年10月~2023年9月の1年間)

現在、この5社の利用者で全国交通系ICカードで運賃を支払っているのは24%(565万人)と、全体の約4分の1に上っています。

「くまモンのICカード」での支払いはできますが、県外の観光客を中心に混乱も予想されます。

一方、市電やJRでは全国交通系ICカードは引き続き使えます。

会見の翌日(5月28日)、路面電車の熊本市電も「全国交通系ICカード」での決済を廃止する方針を明らかにしました。