(C)1984 DINO DE LAURENTIIS CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.

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誰もが知る不朽の名作や、密かに人気を博す隠れた傑作を東京テアトルのセレクションで贈るスペシャル・プログラム「テアトル・クラシックス ACT.4」より、デヴィッド・リンチ版『デューン/砂の惑星』4Kリマスター版」が2024年8月2日(金)より全国公開スタートとなる。このたび、ポスタービジュアルと予告映像が到着した。

4Kリマスター版のポスタービジュアルでは、「“創造主”デヴィッド・リンチ伝説の超大作」というコピーが掲げられ、宇宙空間にビビッドな色味で写し出された“デューン”と呼ばれる砂漠の惑星アラキスと、本作の象徴ともいえる巨大生物“砂虫(サンド・ウォーム)”の恐ろしい造形が印象的なビジュアルとなっている。

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あわせて公開された予告映像では、イルーラン姫が宇宙で最も貴重な物質である香料メランジと、その唯一の採取地である砂漠の惑星“デューン”の説明をする場面から始まる。メランジを求めて抗争が勃発する中、力が開花し“救世主”となったポールが、宇宙を支配する邪悪な権力に闘いを挑む様子が描かれている。撮影に約1年を費やし、600人以上のクルーと15,000人のエキストラが参加、6,000万ドルにものぼるという映画史上空前の制作費で撮られた圧巻の映像と、デヴィッド・リンチ監督の美学が詰まった内容に期待の高まる予告映像となっている。

1984年に公開された『デューン/砂の惑星』では、『キングコング』(1976)などを手掛けた大物プロデューサーとして知られるディノ・デ・ラウレンティスが『エレファントマン』(1980)を成功させた俊英デヴィッド・リンチ監督を抜擢。多額の製作費を投じ、映像化不可能と言われたフランク・ハーバートによるSF大河小説の映画化に挑んだ。

「ツイン・ピークス」(1990)など、後にリンチ作品のアイコンとなるカイル・マクラクランの映画デビュー作である本作は、スティングの出演やブライアン・イーノやTOTOが音楽を担当するなど、当時もかなりの話題を呼んだ。初公開時は興行的にも批評的にも振るわず、リンチにとって不本意な作品であったという逸話もある一方、砂虫(サンドワーム)など、『E.T.』(1982)のカルロ・ランバルディが手掛けた不気味なクリーチャー造形やハルコネン男爵ら登場人物の醜悪な容姿など、細部に至るリンチ・テイストは魅力的で、映画ファンのあいだでは、長年カルトムービーとして崇拝されてきた。

日本公開から40年。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督&主演によるリメイク版が注目を浴びるなか、全盛期を迎えつつあったリンチ・ワールドが詰め込まれた伝説の超大作が、4Kリマスター版としてスクリーンに蘇る。

西暦10191年。砂に覆われ、巨大な虫が支配する“デューン”と呼ばれる荒涼の惑星・アラキス。皇帝シャダム4世の従弟にあたるアトレイデス公爵の息子・ポールを中心に、宇宙を支配する力を持つ「メランジ」と呼ばれるスパイスを巡る、壮大なドラマが幕を開ける。

「テアトル・クラシックス ACT.4『デューン/砂の惑星』4Kリマスター版」は8月2日より公開。

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