続投を発表した4月25日の会見に出席したシャビ(右)とラポルタ会長(左)。この時は仲睦まじい様子を見せていたが…。(C)Getty Images

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 まさに青天の霹靂だ。 現地時間5月17日、バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が、シャビ監督の今シーズン限りでの解任を決断したと、『スポルト』や『Relevo』などのスペインメディアが一斉に報じた。 事の発端は15日、ラ・リーガ35節アルメリア戦の前日会見でのシャビの発言だ。バルサの指揮官は、「財政状況を考えると、現状レアル・マドリーや欧州のビッグクラブと競争するのは非常に難しい。我々には時間が必要だ」とコメント。 この言葉にラポルタ会長は大きく失望し、アルメリア戦の試合観戦を見送っただけでなく、複数の幹部との話し合いの末、シャビ解任を決断したという。

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 4月25日の続投発表から一転して解任という今回の報道に対し、バルサのファンはSNSを中心に「#ラポルタアウト」のハッシュタグを付けて猛抗議するなど、大きな波紋を呼んでいる。 シャビは去る1月27日、3−5で敗れたビジャレアル戦後に、成績不振を理由に自ら今シーズン限りでの退任を表明。しかし、ラポルタ会長やデコSD(スポーツディレクター)らの説得を受け、来シーズンの続投を発表していた。 蜜月関係と思われたシャビとラポルタ会長だが、はたして退任の事実は揺るがないのだろうか。公式発表を待ちたい。構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部