Ozgur POYRAZOGLU https://www.flickr.com/photos/fikirbaz/1740804495

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『地獄の黙示録』(1979)や『ゴッドファーザー』シリーズなどの巨編を輩出してきた巨匠フランシス・フォード・コッポラにセクシャル・ハラスメントの疑惑が浮上している。最新作『メガロポリス』の撮影現場にて女性エキストラに対して性的いやがらせを行っていたことを、スタッフ数名が証言しているのだ。

コッポラが1980年代から構想してきた悲願の最新作であり、製作費1億2,000万ドルの一部を自己負担すべく、自身が所有していたワイナリーを売却するなど私財を切り崩したほど肝煎りの『メガロポリス』。2024年5月16日(現地時間)にカンヌ国際映画祭でのプレミア上映をいよいよ控え、世界中の注目を集めている真っただ中である。

が伝えるところによると、多数のスタッフが『メガロポリス』撮影時に、コッポラの言動や振る舞いに憤慨していたようだ。スタッフからの提案やアイデアに対し、「私だってメガロポリスがどんな見た目か分からないというのに、君にどうやって分かるというのだ」と取り合ってくれない、トレーラーに数時間も籠って誰とも喋らずマリファナを吸い続けるなど、周囲を疲弊させていたというエピソードが数々報告されている。

スタッフの1人は、「私たち全員、彼のキャリアにおける悲しい最期になるだろう作品に参加していることに気づいていました」と告白。「製作の過程を進行し、映画をよりよいものにする手助けをしようとしている大勢に対して、ただただ不快な人だった」と怒りを表す面々もいるほか、更にはセクシュアル・ハラスメントについての言及も上がっている。

「女性を強引に膝の上に座らせたりしていました。ナイトクラブでのどんちゃん騒ぎのシーンを撮影している最中、コッポラがセットにやってきて、上半身裸だとか、ほとんど何も身にまとっていないエキストラの女性たちにキスしようとしていました。『彼女たちをその気にさせるんだ』と言い張ってね。」

これらの主張に対し、共同エグゼクティブプロデューサーを務めるダレン・デメートルは「フランシスは出演者や裏方の演者にハグや頬にキスすることで、シーンの生気を作り上げるべくセットを歩き回っていたんです。クラブの雰囲気を刺激し、作り上げるための彼なりのやり方であって、作品にとっては非常に重要なことです。私はプロジェクトと通してハラスメントだとか、悪行を感じたことはありませんでしたよ」と反論を呈している。

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