仰天スクープ!新宿ゴールデン街 5坪の極狭店舗が「8000万円」で落札されていた!!

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「築73年、2階建ての古いボロボロの建物が札束に化けたってこの界隈でウワサになっているのよ」

バラック長屋が続くおよそ2000坪の土地に、300軒近いバーやスナックが並ぶ東京・新宿ゴールデン街。作家や演劇関係者も足繁く通うこの街で、長年店を営むママはそう語る。4月上旬に東京地方裁判所が管轄する競売で、ゴールデン街にある合計わずか5.2坪の土地と建物が、8000万円という巨額で落札されたのだ。競売の開始価格は775万円、落札価格は10倍以上になる。

本誌記者が売却された店舗に足を運ぶと、狭い建物の1階と2階にバーが入っていた。2階部分の壁は黄色く変色し、1階のドアは塗装が剥(は)げて木が剥(む)き出しの状態。お世辞にも、8000万円の値が付く代物とは思えなかった。

「私が知っているある店が競売にかけられたときは、1200万円ぐらいだった。8000万円なんて、何年かけて元を取るんだろう。高額すぎてちょっと気持ち悪いよね」(前出のママ)

この競売の結果について、都内の不動産業者はこう解説する。

「ゴールデン街は海外のガイドブックで紹介されるなど、今や訪日外国人観光スポットになっています。一見(いちげん)でも入りやすい雰囲気に改装し、外国人に馴染みのないチャージサービスを廃止してその分酒の値段を上げるなど、彼らに合わせたスタイルや価格帯の事業を始めることで採算を取るつもりなのでしょう」

ゴールデン街が一変する日も近いかもしれない。

『FRIDAY』2024年5月10・17日号より