【谷根千グルメ】根津の路地裏に佇む定食屋『かめや』の「メンチ生姜焼き定食」は必食の逸品
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●昭和の面影が残る東京の人気エリア・谷根千の根津にある大衆食堂『かめや』で「メンチ生姜焼き定食」を実食。
文京区から台東区にわたる谷中・根津・千駄木は、『谷根千(やねせん)』と呼ばれて親しまれています。昔の町並みが残る散策スポットとして人気のエリア。その中でも根津は他の観光地からも近く、カフェや食事処も賑わっています。
根津には根津神社の門前町があり、その門前は根津遊廓と呼ばれた岡場所(幕府非公認の遊廓)で賑わっていました。戦災ではほとんど焼けずに済んだため、入り組んだ細い路地に昔ながらの建物が残っています。下町情緒溢れる町並みに加えて東京大学や上野公園も近く、観光や散歩におすすめの場所。
千代田線根津駅を出て、メインの通りから1つ通りに入ると、カフェや食事処が並ぶ裏路地があり、その1角に佇むのが定食『かめや』です。かつては民生食堂だった店で、戦後の低所得で外食する人の胃袋を支えてきた歴史があります。本日の定食や和食系定食が並ぶ中、「メンチ生姜焼き定食」などのメイン級おかずを2つ組み合わせた洋食系が人気です。
入る前に店の前のボードやショーケースでメニューを確認しましょう。観光地化して物価もあがりつつある根津ですが、こちらは1000円前後で食事が出来てリーズナブル。店内は、4人席がいくつかと、飲食店にしては珍しい長ベンチが中央のテーブルに配置されていて、混雑時はベンチをシェアして座ります。
テーブルにはメニューは置かれていないため、壁に沢山貼られたメニュー札を見て下さいね。1品料理もあって飲みもできますし、洋食系メニューは写真もあるため分かりやすいですよ。
メインが2種類の食いしん坊に嬉しい定食
「メンチ生姜焼き定食」830円(税込)
短時間集中の昼営業は、いつもサラリーマンや学生さんで混雑し、食べ終わったらあっという間に人が散っていきます。女性1人客もいて、誰でも入りやすい雰囲気です。
テレビの音以外は食器の触れる音と厨房から揚げ物をする音が聞こえるぐらいの静かな店内で、メンチを揚げてくれているのかなと待つこと数分、定食がやってきました。ごはんに豆腐の味噌汁、白菜のお新香、メインの生姜焼きとメンチが仲良く並んでいます。
人気の生姜焼きとメンチの組み合わせ。野菜もシャキシャキ!
銀皿が雰囲気たっぷり。人気の生姜焼きとメンチを選びましたが、ハンバーグやエビフライ、から揚げの組み合わせもあります。洋食好きはどの組み合わせがいいか考えるだけで胸がトキメキますね。付け合せはキャベツとキュウリ、トマト。生姜焼きは、タレに漬け込まれた豚肉がやわらかい。生姜の香りでさっぱりといただけます。
メンチカツは衣がサクサク!
揚げたてのメンチカツは衣がサクサク。お肉がみっちり詰まっていてジューシーです。玉ねぎの粗みじんなザクザク感も肉を引き立ててくれます。
揚げ物には千切りが合うと盲目的に思っていましたが、ざく切りキャベツが旨い。酸味のあるドレッシングがかかり、肉のやわらかな歯ごたえと対象的で飽きません。
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白菜のお新香にしょう油をかけると、ごはんがまたたく間に消えていきます。ごはんは注文時に量を聞いてくれるため、適量をお願いできますよ。
洋食系の定食に大満足しつつ、次は本日の定食から魚系でもいいかもと考えながら『かめや』を後にしました。夜営業もあるので、夕飯にしたり飲みを楽しんだりしてもいいですね。また、根津を訪れる理由を見つけてしまいました。
(撮影・文◎乃々)
●SHOP INFO
かめや
住:東京都文京区根津2-18-1
TEL:03-3821-0851