金沢に行ったら必食! 名物店『宇宙軒食堂』の「とんバラ定食」を食べてきた
食楽web
●金沢の名物食堂として、全国に知られる『宇宙軒食堂』の名物メニュー「とんバラ定食」を食べに金沢に行ってきた!
数年前、地場の飲食チェーンなどの取材で金沢を訪れた筆者。後日、金沢出身の友人に、取材に行った複数の店の名を伝えて話を盛り上げようとしたところ、意外なことに反応薄。どうしたのかと思ったら、「『宇宙軒食堂』には行ってないのね。『宇宙軒食堂』をスルーしたのは『罪』だよ!」とピシャリ。
その店の存在を知らなかったため、詳しく尋ねると、鉄板で焼かれた豚バラ肉がおかずの「とんバラ定食」が名物で、さらにこのタレが絶品でクセになるのだと言います。その味を想像し、訪れなかったことを強く後悔。いつか必ず金沢に再訪し『宇宙軒食堂』で食べるぞ! と誓いました。
そして先日、富山滞在中に、金沢まで足を伸ばし『宇宙軒食堂』実食のリベンジを果たすことができました。果たして「未食は罪!」だという「とんバラ定食」とはいかに!?
「ザ・昭和」の雰囲気が堪らない!
『宇宙軒食堂』の入り口にも「とんバラ定食」の写真が掲げられていました
『宇宙軒食堂』があるのは金沢の中心地・片町エリア。細い路地を入ったところにお店はあります。入り口には、昔ながらの渋い暖簾がかかり、「ザ・昭和の食堂」といった雰囲気。この感じにまずシビれました。
中央のキッチンを囲むようにカウンターがあり、食券を購入してオーダーする仕組み。筆者は迷わず「とんバラ定食W(肉大盛り)」を注文しました。
次々に鉄板で焼かれる豚バラ肉
厨房の鉄板で手際よく豚バラ肉を焼く店員さん
『宇宙軒食堂』では、洋食メニューが他にも複数あるのですが、客の7割は皆「とんバラ定食」を注文していました。それに合わせて店員さんが、次々に鉄板で手際よく豚バラ肉をひっくり返しながら焼いています。そのたびに焼かれる香りが立ち込め「今焼かれている豚バラ肉は筆者のものだろうか?」と気持ちがはやります。
そして、注文から数分後に筆者の元に「食べなければ罪」とも言われる金沢の名物定食「とんバラ定食W(肉大盛り)」が到着しました。
「美味しい食べ方」の通り最後は「後悔」に至る!
「とんバラ定食W(肉大盛り)」1200円(税込)
『宇宙軒食堂』のカウンターには、メニュープレートに合わせて「とんバラ定食の美味しい食べ方」というものが挟まれていました。そこに書かれているのは主に以下の通り。
(1)「とんバラ定食」のタレと豚肉をキャベツにかけよく馴染ませる
(2)豚肉の脂とよく馴染んだタレをご飯にかける
(3)ご飯がなくなってもおかわり(有料)があるので悲しまない
(4)豚肉とご飯で食べる
(5)タレと豚肉の脂が馴染んだキャベツも味わう
(6)(もっと食べたくとも)後悔はしないようにする
記載の通り、「とんバラ定食」の肝はタレにあるようです。というわけで筆者もさっそくいただいてみることに。
「とんバラ定食」の肝となるタレ
「美味しい食べ方」を無視するようですが、まずは軽く豚バラ肉をタレにつけていただくことにした筆者。これが絶品! 見た目的にパンチがありそうなタレですが、想像よりも優しい口当たりで、味わいは実に複雑。甘み、塩味、香ばしさなどが渾身一体となり、豚バラ肉と絡み合うことで、旨みがアップ。もちろんご飯、キャベツとの相性抜群。どんどん箸が進みます。
「美味しい食べ方」(2)の通り、タレを豚バラ肉・キャベツ全体にかけ馴染ませます
そして、後半で「美味しい食べ方」(2)を実践。タレ、豚バラ肉、キャベツを混ぜることで、さらに旨みが高まり、ご飯がやたらと進みます。そして七味を加えて味変すれば、さらに食欲アップ。あっという間にご飯がなくなってしまい、前述の(6)「後悔」を覚える筆者でした。
七味を加えればさらに食欲アップ!
一見シンプルでありながらも、しっかり鉄板で焼き上げ、複雑な調合のタレでガッツリいただく『宇宙軒食堂』の「とんバラ定食」。確かに「金沢で未食は罪!」の味だと思いました。これはクセになります。
まとめ
正直、ここまで書いていると、またあの豚バラ肉+タレの味を思い出し、パブロフの犬状態になっている筆者。いつかまた金沢に行った時は真っ先に『宇宙軒食堂』立ち寄りたいと思いました。そして、それまでの間は、レシピサイトに複数ある「とんバラ定食」のタレの再現を目指すレシピを真似して再現に挑戦しようと思いました。
(取材・文◎松田義人(deco))
●SHOP INFO
店名:宇宙軒食堂
住:石川県金沢市片町1-5-29 ニュー銀座会館1F
TEL:076-261-8700
営:11:00~15:00、17:00~21:00
休:火曜