ウィシュマさんの死から3年「人が死んでもわからないのか!」法務省前でスタンディングデモ
名古屋入管に収容されていたスリランカ人の女性、ウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)が亡くなってからちょうど3年を迎える3月6日、東京・霞が関の法務省前でスタンディングデモがあった。
外国人労働者や難民を支援する学生らでつくる団体「BOND」などが呼びかけた。時おり小雨の降る寒空の下、20人以上の市民が集まり、「ウィシュマさんの死の真相が一日も早く究明されることを望みます」とうったえた。
さらに拡声器を握りながら、法務省の建物に向けて、「法務省、入管はウィシュマさんを殺した責任をとれ!」「外国人差別をやめろ」「人が死んでもわからないのか」などとコールした。
ウィシュマさんは2021年3月6日、何度も体調不良をうったえていたにもかかわらず、適切な医療を受けさせてもらえないまま亡くなった。遺族は当時の名古屋入管の職員らを刑事告訴したが、不起訴となった。
死の真相究明を求める声があいつぐ中、法務省は2021年8月に調査報告書を出したが、遺族が納得するような説明は尽くされていない。進行中の国賠訴訟でも、亡くなるまでの2週間分のビデオ映像は一部しか公開されていない。