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 初戦となったベトナム戦では4−2で勝利を収めるも、イラン代表戦では1−2と敗戦を喫した日本代表。引き分け以上でグループリーグ自力突破を果たせるという中で、森保一監督はイラク戦から大幅な先発陣の入れ替えを敢行。主将の遠藤航と司令塔の久保建英のみが残っており、グラードバッハの板倉滉は負傷のため欠場、ボーフムの浅野拓磨もシュツットガルトの伊藤洋輝もベンチとなり、代わりにフライブルクの堂安律にチャンスが与えられている。

 試合が動いたのは僅か開始6分、インドネシアのジョルディ・アマトがペナルティエリア内で上田にタックルをして転倒させてしまいPKを献上。それを自ら決めて先制すると、それからは特に試合に動きはみられずに、ただ日本は試合全体をコントロール。前半34分には久保から決定機が生まれるもポストに嫌われたが、後半からは特に堂安律がヒートアップ。

 上田にお手本のようなグラウンダーのクロスを供給して2点目をお膳立てすると、その後も54分、61分と堂安は立て続けに絶好機を迎えるが、これは決めきれず。最後は上田がハットトリックでこの試合を決定づけ、ロスタイム被弾でインドネシアに勝ち抜けの可能性は与えたものの、アジア杯最多優勝回数を誇るチームとして最低限の目標は達成することができた。