「老後の住まいに関する意識調査」の結果は…

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 自身の老後の住まいについて不安を感じている人は多いのではないでしょうか。持ち家には持ち家、賃貸には賃貸ならではの心配事がそれぞれあると思います。不動産会社のAlbaLink(東京都江東区)が「老後の住まいに関する意識調査」を実施し、結果をランキング形式で発表しています。

 調査は、2023年12月13日に男性150人、女性350人の計500人を対象にインターネットで行われました。回答者の年代は20代が14.2%、30代が39.8%、40代が26.8%、50代が14.8%、60代以上が4.4%になったということです。

 まず、持ち家の279人と賃貸の221人に「老後の住まいに不安があるか」と聞いたところ、持ち家では「かなりある」が38.0%、「少しある」が60.9%と計98.9%の人が不安を感じていることがわかりました。一方、賃貸でも「かなりある」が49.3%、「少しある」が48.4%と計97.7%と、持ち家の人と同様にほとんどの人が不安に感じている人が多い結果になっています。

 また、不安が「かなりある」と答えた人の割合は、持ち家が38.0%なのに対し、賃貸は49.3%と11ポイント以上高くなっており、「賃貸に住んでいる人のほうが、より強い不安を感じている」という現状が浮かび上がったということです。

 持ち家の279人に「老後の持ち家に関する不安」も質問したところ、第3位は「住宅ローンを完済できるか」で48人、第2位は「住めなくなった際の手続き」で51人、第1位は「維持管理が大変」で146人という結果になったということです。

 一方の賃貸の221人に「老後の賃貸に関する不安」を聞いたところ、第3位は「持ち家に住み替えるべきか」で37人、第2位は「賃貸に住み続けられるか」で78人、第1位は「家賃を払い続けられるか」で103人でした。

 同社は、調査結果を受け「アンケートの結果、より強く不安を感じているのは『賃貸に住んでいる人』だとわかりました。賃貸だと『家賃が払えなかったり入居審査に落ちたりしたら、住まいを失う可能性がある』と考える人が多いからでしょう」と分析。一方の持ち家の場合には「ローンを払い終えてからも発生する『維持管理のコストや手間』に不安を感じている人が多数」と振り返っています。

 続けて「全体的に『家賃』『維持管理費やローン返済』など、金銭面で不安を感じている人が多いとわかりました。不安を少なくするためには、持ち家でも賃貸に住み続ける場合でも、老後に向けた資金計画を立てることが大切」とコメントしています。