何もわからん・・・ 群馬にある「情報なさすぎる案内標識」が話題に→県庁「貴重かもしれないです」
何も地名が書かれていない――そんな不思議な案内標識が、X上で話題になっている。
案内標識に書かれているのは、まっすぐ伸びた矢印と「375」の数字だけ。地名はどこにもない。本来、案内標識といえば、目的地や通過地の方向・距離を示してくれるものだが......これでは、ただこの道が県道375号線であることしかわからない。
Xユーザーのえぬびい(@enuenuenubi)さんが2023年12月23日に投稿したこの写真はX上で注目され、ユーザーたちからはこんな反応が寄せられた。
「看板必要ないじゃん」
「行けばわかる猪木スタイルやね」
「当分何も無いよ...て標識かな...」
Jタウンネット記者が27日、投稿者のえぬびいさんに聞いたところ、この奇妙な標識は群馬県北部にあるとのこと。なぜ、地名のない標識が設置されているのか?
その真相を探るべく、Jタウンネット記者は同日、群馬県にも話を聞いた。
今は地名がないけれど...
取材に応じた道路管理課の職員によると、標識があるのは東吾妻町の県道375線沿い。
地名が書かれていないのには、設置場所のすぐ近くで建設されている上信自動車道・吾妻西バイパスが関係しているという。
「吾妻西バイパスは23年度末の開通を目指して、12月27日現在も工事を進めています。開通に向けた準備として標識だけ1〜2年前ほど前に設置しました」(群馬県道路管理課・職員)
現在は何も地名が書かれていないように見える道路標識だが、実はシールで隠されている状態。「書かれていない」わけではなかった。
吾妻西バイパスが開通した際には、シールが剥がされ、ちゃんと地名が登場するそうだ。
地名が書かれていない状態の案内標識について、道路管理課の職員は
「標識が設置されてから、吾妻西バイパスが開通するまでの1〜2年ほどしか見られない光景なので貴重かもしれないですね」
とコメントした。
バイパスは23年度末の開通を目指しているということは、この「レア」な状態の標識が見られる期間も、あとわずかだろう。直接見たいという人は、急いで群馬へ。