ブルー・オリジン、「ニューシェパード」の無人ミッション実施 1年3か月ぶりに飛行再開
米国の民間宇宙企業ブルー・オリジンは日本時間2023年12月20日、同社の再利用型ロケット「ニューシェパード」による無人での宇宙飛行ミッションを実施しました。ペイロードを搭載していたクルーカプセルとブースターは無事地上へ帰還したことを、同社がウェブサイトやSNSで報告しています。
打ち上げに関する情報は以下の通りです。
■打ち上げ情報:ニューシェパード(NS-24)
ロケット:ニューシェパード
打ち上げ日時:日本時間2023年12月20日1時42分【成功】
発射場:ブルーオリジンの打ち上げ施設“コーンランチ”(西テキサス、アメリカ)
ペイロード: クルーカプセル(搭載ペイロード数33個)
今回のミッションは「NS-24」と呼ばれています。NS-24はクルーカプセルに人間が搭乗しないペイロード専用の無人ミッションで、アメリカ航空宇宙局(NASA)をはじめ学界・研究機関・民間企業のペイロード33個が搭載されました。ブルー・オリジンによると、無人のクルーカプセルは海抜高度107kmの宇宙空間に到達し、打ち上げから10分13秒後にパラシュートで地上へ帰還。クルーカプセルを打ち上げたブースターも着陸に成功しました。
なお、ニューシェパードの打ち上げは2022年9月13日の「NS-23」ミッション以来1年3か月ぶりとなります。NS-23もペイロード専用の無人ミッションでしたが、発射約1分後にエンジントラブルが発生して打ち上げに失敗していました。
■打ち上げ関連画像・映像
【▲ 33個のペイロードを搭載して打ち上げられたNS-24ミッションの「ニューシェパード」ロケット。ブルー・オリジンのライブ配信から(Credit: Blue Origin)】
That’s a wrap for #NS24. Thank you to our customers who flew important science today to advance our future of living and working in space to benefit Earth. We can’t wait to see what your science unfolds. ✨ pic.twitter.com/7fR2bl6BWb
— Blue Origin (@blueorigin) December 19, 2023
■打ち上げ関連リンク
直近のロケット打ち上げ情報ブルーオリジン「ニューシェパード」無人打ち上げでエンジントラブル、緊急脱出システムが作動(2022年9月13日)
Source
Blue Origin - Blue Origin Successfully Completes 24th Mission to Space
文/sorae編集部 速報班