CBS MarketWatchによると、6日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月物は、OPEC(石油輸出国機構)のエドムンド・ダウコル議長(ナイジェリア石油相)が同日、減産を協議するための緊急会合の開催について依然検討中であると述べたことを受け、調整が長引くとの観測から利益確定売りが優勢となり、前日比27セント安の1バレル=59.76ドルと反落した。週間では3.15ドル安となり、約5%下げた。

  WTRGエコノミクスのジェームス・ウィリアムス・エコノミストは、「OPEC内部でこれほど意見がまとまらなかったことは思い出せる限りない」とコメント。ファイマットUSAのアナリストであるマイケル・フィッツパトリック氏は、「OPEC議長は今月18日か19日に予定されている緊急会合の必要性について確信を得ていない」と述べた上で、OPECが減産に向けて調整を進めるとの見方を示した。

  ガソリン先物は同1.65セント安の1ガロン=1.50ドルに反落し、暖房油は同0.2セント安の1ガロン=1.694ドルに続伸した。天然ガスは、米国の大部分で短期的に寒冷な気候が予測されていることを受け、3週間ぶりの高値となる前日比12.9セント高の100万Btu=6.427ドルに上昇。週間では14%以上値を上げた。【了】