YouTubeで「コメントのカテゴリ分け」「チャットAIとムービーについて会話」といったAIを用いた機能のテストが始まりました。さらに、ムービーを自動選択して再生してくれる「Play something(何かを再生)」ボタンのテストも実施されています。

Testing new experimental generative AI features - YouTube コミュニティ

https://support.google.com/youtube/thread/242690316

YouTube tests a ‘play something’ button for when you don’t know what to watch - The Verge

https://www.theverge.com/2023/11/6/23948858/youtube-play-something-button-test-random-videos

◆コメントのカテゴリ分け

記事作成時点では、YouTubeのコメントは「評価順」もしくは「新しい順」で表示されます。新たにテストされている「Topics」ではコメントをカテゴリごとに閲覧可能です。コメントをカテゴリごとに閲覧するにはコメント欄で「Topics」をタップ。



すると、コメントがAIによってカテゴリ分けされた状態で表示されます。各カテゴリにはカテゴリのタイトルとカテゴリ内のトップコメントが表示されます。



各カテゴリをタップすると、カテゴリ内のコメントを人気順に閲覧可能です。



AIによるカテゴリ分け機能は、記事作成時点ではコメント数の多い英語のムービーで一部のユーザーを対象にテスト提供中です。

◆チャットAIとムービーについて会話

チャットAIと会話できる機能のテストも実施されています。チャットAIとの会話機能はチャンネル名とコメント欄の間に表示される「Ask」ボタンをタップすると使えます。



「Ask」ボタンをタップすると画面下部にチャット欄が表示され、「このビデオを要約して」「このビデオの内容についてもっと教えて」「オススメの関連コンテンツを教えて」といった質問ボタンが表示されます。



質問ボタンをタップせずに自分で質問を入力することも可能。



AIとの会話例として「YouTubeのコミュニティはどのくらいの規模ですか?」という質問に「このビデオによると、昨年だけでネイルアートに関するビデオが500万回再生されたようです」と回答する様子が公開されています。



AIとのチャット機能は2023年11月7日から極少数のユーザーを対象にテスト提供されており、今後数週間以内にアメリカ国内のYouTube Premium会員がテストに参加可能となる予定です。

◆ムービーのランダム再生機能

YouTubeではムービーをランダム再生する「Play something(何かを再生)」ボタンのテストも実施されています。海外メディアのThe Vergeによると、Play somethingボタンをタップするとYouTubeショートもしくは通常のムービーがランダム再生されるとのこと。再生されるムービーがユーザーの視聴履歴を反映しているか否かは不明とされています。



Play somethingボタンは遅くとも2023年5月頃にはテストが始まっていたようですが、正式公開時期は不明です。