「アイドルの鬼神」AKB48 柏木由紀が卒業発表、17年間を名言で振り返る「総選挙は自分を強くしてくれる魔法」「アイドル専門学校をつくりたい」
AKB48の柏木由紀(32)が、10月20日、東京・日本武道館3デイズコンサートの初日『MX まつり AKB48 62nd シングル「アイドルなんかじゃなかったら」発売記念コンサート〜古参も新規も大集合!なんでもありのAKBでっせスペシャル〜』で、グループからの卒業を発表した。
2006年12月にAKB48の3期生として加入し、キャリア17年めでついに卒業を宣言。「(メンバー)みんなにこれからのAKB48をもっともっと引っ張っていってほしい。みんなに卒業を見届けてもらえたら本当に私は幸せ」と伝えた。
幼少期よりモーニング娘。の大ファンで、誰よりもアイドルであることにこだわって活動してきた柏木。そこで、彼女ならではの名言を振り返ろう。
■「どう頑張ったら認めてもらえるんだろう」
鹿児島から上京して、AKB48加入以来、透明感のある歌声と握手会での神対応で人気を獲得していった柏木。選抜総選挙では、第1回(2009年)で9位、第2回で8位だったが、第3回で一気に5ランクアップの3位となり、“神7” 入りを果たした。
壇上では「テレビや雑誌に出るときになぜか7人で切られることも多くて、どう頑張ったら認めてもらえるんだろうと考えてやってきました」と葛藤があったことを告白。
それでも「まだまだ認めてもらえるとは思っていないので、今まで、自分がしてきたことを信じて、一生懸命頑張るきっかけをつくってくださったみなさんに感謝しています」と謙虚に現実を受け止めた。
■「総選挙には弱い自分を強くしてくれる魔法がある」
選抜総選挙では、その後も第7回の2位を最高記録として、2016年の第8回まで参加。5位となった第8回は、柏木が当時、兼任していたNGT48の本拠地である新潟で開催。
NGT48のメンバーは選抜総選挙は初参加であり、後輩たちに向けて「総選挙は初めてで不安だったと思う。でも、この総選挙は弱い自分を強くしてくれる魔法がある。必ず成長させてくれる魔法です」と、年長者ならではの気遣いを見せた。
■「アイドル専門学校をつくりたい」
アイドルファンだからこそ、多くのファンを魅了し、そのパフォーマンスは初代総監督・高橋みなみから敬意を込めて「アイドルの鬼神」と評されたことがある。
そんな柏木が、以前から語っている夢がある。
「アイドル専門学校をつくりたいんです。歌やダンスは学べても、アイドルを学べるところってないですよね。こういう髪形はダメとか、握手会の実践とか」
専門学校を本気で作るかは別として、柏木は自ら習得したアイドルとしてのテクニックを後輩たちに別け隔てなく伝授してきた。
AKB48・岩立沙穂は、9月16日放送の『COUNTDOWN JAPAN』(TOKYO FM)で、こう語っている。
「柏木さんは3期生で私は13期生なので、本当に “大先輩” っていう感じなんですけど、自分が経験してきたことを私たちに余すことなく教えてくださるんです。
それってなかなかできることではないなと思って、そういう先輩が身近にいてくださることにすごく感謝していますし、大尊敬しています」
芸能ライターがこう話す。
「柏木さんは、AKB48だけでなくソロ、派生ユニット・フレンチキス、NMB48、NGT48との兼任、さらには別グループのBiSHら『WACK』とのユニットに参加するなど、大車輪の活躍を見せてきました。
2021年には、難病の脊髄空洞症の治療のため1カ月休養するなど、その道は決して平坦なだけではありませんでしたが、自ら学んだことを後輩にすべて教え尽くしたAKB48の17年の日々こそが、『アイドル専門学校』だったと言えるのでは」(芸能ライター)
柏木の卒業コンサートは、来年3月16日から横浜・ぴあアリーナMMで開催される「春コンサート2024」のどこかで発表される。AKB48は卒業となるが、今後はソロアイドルとしての活躍が楽しみだ。