犬に食事を与えるとき、市販のドッグフードにトッピングする人が約5割――。大手家庭用品メーカーがこのほど行ったアンケート調査によると、室内で犬を飼う人の94%が市販のドッグフードを与え、うち45%が肉や野菜などをのせたり、混ぜていることが明らかになった。

 花王<4452>の生活者研究センターが2006年3月、首都圏と近畿圏に住む室内で犬を飼っている20代から60代の女性827人に、インターネットで調査を行った。

 トッピングをすると答えた人にその回数を尋ねたところ、毎回(1日2回)が43%、1日1回が26%で、トッピングが日常化していることがわかった。その目的については、「犬が喜んで食べる」(80%)、「栄養バランスの補完」(47%)、「ドライフードだけでは犬が食べない」(35%)と続いた(複数回答)。

 また、ビスケットなどのおやつについては、飼い主の87%が与え、うち72%が「毎日与える」と回答した。その目的として、「ごほうび」(59%)、「犬が喜ぶ」(47%)、「間食」(46%)などを挙げた(複数回答)。

 同社は、「ドッグフードは必要な栄養素がバランスよく設計されている食品で、適正量を守ればドッグフードだけで十分な食事を与えられるはず。トッピングやおやつを与えることで、犬のカロリーオーバーや栄養の偏りにつながる」と懸念している。【了】