重賞初制覇を目指すククナ(昨年2月撮影、ユーザー提供:ナオンタスさん)

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 福島11Rの七夕賞(3歳上・GIII・芝2000m)は伏兵のククナ(牝5、美浦・栗田徹厩舎)で好配当を狙う。

 昇級戦の前走大阪─ハンブルクCは1番人気に支持されたものの、中団前から伸びを欠いて6着。レースぶりからは完敗の印象を受けたが、体型を考慮すると距離が少し長かったのではないか。振り返れば2歳時にアルテミスSで2着、3歳時にクイーンCで3着、桜花賞で6着の実績がある馬。前走だけでクラスの壁があると判断するのは早計だろう。

 どちらかというと広いコースでの実績が目立つが、それは小回りをほとんど使っていないから。器用に立ち回れるイメージはあるので、初の福島は悪くないはずだ。父キングカメハメハ×母の父ディープインパクトの血統構成を持つ馬は七夕賞に2頭が挑み、20年ブラヴァス、22年ヒートオンビートがともに2着と好成績。ククナも先輩2頭に続く勝ち負けはもちろん、少し前が速くなれば突き抜けるシーンまであっても不思議ない。