七夕賞に出走予定のフェーングロッテン(c)netkeiba.com

写真拡大

 サマー2000シリーズの開幕を告げるハンデキャップレース。小回り競馬場の多頭数競馬で、ハンデ戦。過去10年間で1番人気馬は【2-1-1-6】と苦戦傾向。トップハンデ馬も【2-2-1-10】と苦戦傾向。ただし、重ハンデ馬がダメかといえばそういうわけでもなく56kg以上の斤量を背負った馬は【8-5-2-48】と、軽ハンデ馬の大駆けを許していないケースが多い。

 ◎フェーングロッテンはラジオNIKKEI賞優勝馬。ブリンカー着用前は不可思議な敗戦を繰り返したこともあるが、その後は菊花賞の大敗を除けばほぼ安定した走りを見せており近3走は中山金杯3着、金鯱賞2着、鳴尾記念2着と重賞で惜敗を重ねている。逃げなくても競馬ができるはずだが、ピクシーナイトの半弟らしく前進気勢の強い馬で、逃げた方が持ち味を生かせるようだ。58kgのハンデは他馬との比較からはやむを得ないところか。本命に。

 〇エヒトは昨年の優勝馬。新潟記念を挟んでチャレンジC3着、AJCC2着と重賞好走組の常連に成長している。これら実績から58kgのハンデはやむを得ないところで、勇躍挑んだレッドシーターフHも3000mの距離ならば参考外。海外遠征帰り初戦は気になるところだが、今回のメンバーに入れば軽視できない実績の持ち主だ。

 ▲カレンルシェルブルは、春の福島民報杯優勝馬。3歳時にはセントライト記念4着で、まだ3勝クラスの条件馬時代にダイヤモンドSに挑戦するなど期待された馬だった。前走の新潟大賞典は不良馬場で動けなかったが、中山金杯で勝ち馬に0.3秒差まで迫った末脚を持っているだけに前崩れの展開になったときは怖い。ただし、本来はストレッチランナーかもしれない。

 △レッドランメルトは常総S優勝馬。3歳夏の1勝クラスから右回りの中距離戦で3連勝。重賞初挑戦となった中山金杯では外枠から積極的な競馬で見せ場を作っての0.3秒差6着。今後に楽しみが広がる1戦だったが、1番人気に支持された小倉大賞典は馬場に泣かされ、前走の新潟大賞典も不良馬場だった。ディープインパクト産駒の大型馬で良馬場が望みだが、やや重までなら我慢して欲しい。

 △セイウンハーデスは新潟大賞典2着馬。トップハンデ59kgの勝ち馬には0.1秒及ばなかったが3着馬には8馬身差をつけた。3歳春にはプリンシパルSにも勝ってダービーへ駒を進めている。10戦のキャリアの中で大きく崩れたのはダービーと菊花賞のみ。先行力と粘り強さが武器。福島競馬場は初めてになるが、脚質的にはあっているイメージだ。