連覇がかかるエヒト(撮影:下野雄規)

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 今週の日曜日は、福島競馬場で七夕賞(GIII)が行われます。

 七夕賞は波乱が起きやすい重賞競走としてイメージされる方も多いのではないでしょうか。

 実際、過去10年の七夕賞では三連単で10万馬券以上が6回も出ていますし、16番人気のマデイラが3着に入った15年は三連単100万超え。18年は12頭立ての少頭数で行われましたが、1着と3着に二桁人気の馬が入り、三連単は250万を超える配当となっています。

 ハンデ戦である事に加え、小回りの福島で紛れが生じやすい事が波乱傾向を強めている要因として考えられますので、人気馬だけではなく穴馬にも細心の注意を払いたいとことです。

 そんな一筋縄ではないかない七夕賞に、今年は16頭が出走を予定しています。

 上位人気が予想されるのは現在重賞で2戦連続2着と安定した走りを見せるフェーングロッテンや未勝利勝ちから4連勝でオープン入りを果たしたバトルボーン、前走の新潟大賞典(GIII)で2着と好走したセイウンハーデス、昨年の七夕賞を制し連覇を狙うエヒトなどがいます。

 そのほかにも3連勝中と勢い十分のテーオーソラネルや今回と同じ舞台で行われた今年4月の福島民報杯(L)を制したカレンルシェルブルなどもスタンバイしており、混戦ムードが漂います。

 はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。

◆地力が強化された昨年の覇者

 今週の七夕賞でAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるエヒトでした。

 週初の本命候補3頭には挙がっていなかった本馬ですが、その予想が一転しエヒトに高評価が与えられました。

 エヒトはここまで25戦5勝2着3回3着3回の成績を収めています。昨年のエヒトはAJCC(GII)9着、京都記念(GII)7着から七夕賞に出走し重賞初制覇を達成。今年は昨年惨敗したAJCCで2着と好走し、昨年よりも地力が強化されているのを感じる結果を残しています。

 前走はサウジアラビアで行われたレッドシーターフハンデキャップ(G3)に出走し7着と結果を残せませんでしたが、初めての海外遠征であった事を考えれば致し方ない面がありますし参考外と見ていいでしょう。

 今回は海外遠征からの帰国初戦となりますが、最終追い切りでは坂路で軽快な走りを見せていますし、終いまでしっかりと動けているので状態面の不安は感じられません。

 また、昨年は16頭立ての大外枠で距離ロスがありながらの勝利でしたが、今年は1枠1番と絶好枠を引きましたので昨年以上のパフォーマンスが見られるはずですし、七夕賞連覇のチャンスは十分にありそうです。