香港でエンパイアホテルを運営する泛海酒店集団(00292/香港)が6月20日、2023年3月期通期の業績予告を発表し、赤字が大幅に減少する見通しを示した。(イメージ写真提供:123RF)

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 香港でエンパイアホテルを運営する泛海酒店集団(00292/香港)が6月20日、2023年3月期通期の業績予告を発表し、赤字が大幅に減少する見通しを示した。
 
 業績予告によると、23年3月期通期の純損益は約7億4600万香港ドルの赤字だった前期から赤字が65%以上縮小する見通し。赤字が大幅に縮小する要因について同社は、金融資産への投資で予想される信用損失が前期に比べて減少する見込みであること、ホテル業務の売上が増加して営業損益が黒字転換したことなどを挙げている。
 
 ホテル業務の売上増については、当期の前半に新型コロナウイルス感染拡大に伴う越境観光帰省時に政府によるホテル検疫計画に参加していたこと、さらに今年2月より中国本土のからの移動が全面的に開放され、観光業が力強い回復を見せたことによるもの。
 
 同社は泛海国際集団(00129/香港)の子会社で、2000年7月に香港メインボードに上場した。香港の中心地にてエンペラーホテルブランドの高級ホテルを5カ所運営している。また、投資や不動産開発、旅行代理業務も手掛けている。
 
 22年3月期通期の売上高は9億8974万ドル(前期比1.26%増)、純損益は7億4598万ドル(前期は6億2131万ドルの黒字)。22年4〜9月期の売上高は4億6352万香港ドル(前年同期比8.86%減)、純損益は9461万ドルの赤字(同35.67%の赤字減)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)