前走のヴィクトリアマイルは惜しくも2着だったソダシ(ユーザー提供:みもり やとさん)

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 “白毛のアイドル”ソダシ(牝5、栗東・須貝尚介厩舎)が安田記念(3歳上・GI・芝1600m)で4年連続JRA・GI制覇に挑む。

 4年連続JRA・GI制覇は偉業中の偉業といっても過言ではない。84年のグレード制導入以降、達成したのはメジロマックイーン(90~93年)、メジロドーベル(96~99年)、アグネスデジタル(00~03年)、ウオッカ(06~09年)、ブエナビスタ(08~11年)、ゴールドシップ(12~15年)、オジュウチョウサン(16~22年)の7頭。2歳でGIを勝っても5歳までかかるように、長期間に渡ってトップレベルの能力をキープしなければならないのが、この記録の難しさ。同期間の3冠馬は牡牝合わせて11頭だから、その出現率の低さには驚くしかない。

 ソダシは2歳時に阪神JF、3歳時に桜花賞、4歳時にヴィクトリアマイルを制覇。今年初戦だった前走のヴィクトリアマイルは惜しくもアタマ差2着で連覇を逃したが、能力的な衰えがないことは示した。ここで牡馬相手のGI初制覇を果たし、並み居る名馬に肩を並べたい。