028_ママ(単体)_善哉あん

写真拡大

「コロナ禍明け」のような雰囲気が予感される今。世間は明るいムードを取り戻しつつあるのではないでしょうか。しかしママスタコミュニティにはその逆をいき、ひそかに鬱々とするママがいました。

『ぶっちゃけコロナ禍の方が生きやすかったのは私だけ? 面倒な集まりはないし、人ごみがなくて快適だし、メリットが大きかったと思っちゃう』


投稿者さんの気持ちが分かってしまうママは存外多くて……? トピックを受けて殺到した、ママたちの気持ちの数々をどうぞ!

断じてNO!「コロナ禍は生きづらい」と語るママたち

『友達と会えなかったり、飲食店が営業停止になったりしたから、私は二度と戻りたくないよ』


『夫婦そろっての在宅勤務や、子どもの休校でのストレスがすごかったし、孤立して鬱っぽくなる同僚もいた。まったく生きやすくないと思う』


感染への恐怖や、実際に罹患してしまったときの不安や苦しみは言うまでもなく……感染拡大を防ぐための行動制限、その結果抱えた大きなストレスを思うと、あんな思いは二度とごめんだと感じるママもいます。

たしかにコロナ禍でも「生きやすさ」があった?賛同する声

『大変な思いをした人がいるから大きな声で言えないけど、いろいろ手抜きできた点は楽だった』


『感染するのは嫌だけど、コロナ禍の生活様式は良かったよね。あきらかにコロナ禍中の方が元気な自分がいる……』


新型コロナウイルスは大きな脅威で、数えきれない多くの人がさまざまに苦しい体験をしたことでしょう。もちろんママたちは、ウイルス自体や厳しかった現実を歓迎しているのではなく……感染対策のために取り入れられた、コロナ禍での生活様式がすっかり気に入ってしまったとのことです。ママたちは具体的にどんな部分でメリットを感じていたのでしょうか?

面倒な「お付き合い」が免除



『人と関わらなくても良かったから私にとっては天国だった。最近ランチ会に誘われだして、正直すごく苦痛。前までは会いたくない人は断れたよね』


『義実家に行かない理由だった。今はなくなってしまった……』


あの生活様式の良さと聞かれて、これに思い当たるママは多いかもしれません。ときに煩わしく感じてしまう人間関係。コロナ禍を大義名分に面倒な「お付き合い」を回避できると、たしかに心軽やかに過ごせそうです。

役員仕事が激減して楽



『PTA役員、楽で最高だった』


『行事がほぼ中止だったから、コロナ禍に町内会役員の当番が回ってきた人が羨ましい』


PTAなどの役員活動がずいぶんと縮小されたこともメリットだったと語るママは数知れず。多忙なママが多いなか、どうしても役員仕事は負担になりがち。活動を縮小せざるを得ない時期に役員を済ませられることは、結果的にラッキーだったと考えるママは大勢いらっしゃることでしょう。

学校行事での負担感も少なく



『子どもの運動会が短縮されたのが良かった』


『うちの学校は今年から全部の行事がコロナ禍前に戻るらしく、正直きつい』


多忙な生活のなかで数多くの学校行事にママが参加することの苦労があったり、行事のなかにはときに無駄に感じたりする部分もあったかもしれません。また行事を通して生じるママ友付き合いが億劫なママもいるのでしょう。この3年あまりの生活は、ママたちのそんな負担感をずいぶんと軽くしたようです。

そのほか逆に減ったストレス



『在宅ワークで、通勤や嫌な上司の顔を見るストレスが消えて良かった』


『メイクは粉をはたいて眉を書くだけだった。マスクなしに戻れない(笑)』


『社会全体が衛生的で良かった。スーパーの商品が袋に入れられるようになって安心だし、やたら咳やくしゃみをする人も減ったよね』


在宅ワークやメイク、衛生面……ママたちはそれぞれに、新しい生活様式のなかで快適さを発見していたようです。

今後も「新しい生活様式」を希望するママ続出?

『運動会は熱中症のリスクが心配だから、今後も半日にしてほしい』


『わが子の卒業式が簡素化されたんだけど、毎年これでいいと思うくらいにちょうど良く感じた』


行事にかかわる人たちの負担を軽減するため、コロナ禍を通して発見できた良いところは、これからに活きてくると嬉しいですよね。そして実際にそんなママたちの希望が叶えられるケースも……。

『うちの学校はこれからも、運動会は学年ごとで、PTA活動は減らしたまま、保護者会はオンライン参加可。校長先生が話の分かる人でありがたい』


『私は仕事が在宅のままで嬉しい』


コロナ禍の経験が生かされた、新しい時代がやってくるかもしれませんね!

大人はメリットでも子どもにはたくさんの体験を

『コロナ禍を通して、大人は無駄なしがらみで大きなストレスを抱えていたことがわかったよね。子どものことを考えなくてもいいのなら、正直最高だったと思う。でも子どもを思うと、あんな世の中じゃダメだよね』


『子どもの体験が減るのは切なかった。たくさん楽しい思い出を作ってほしいと思うよ!』


ママたちの語る、コロナ禍でわかった「生きやすさ」の大部分の理由は”しがらみ”の排除……これに尽きるのかもしれませんね。お付き合いや世間体、そして大人としての責任感には、どうしたって”しがらみ”はつきまとうもの。そうしたものから距離を置けたことによる生きやすさは、たしかに存在しそうです。メリットを感じる人にとっては、コロナ禍明けは少しシンドイ気がしますね……。しかし同時に、子どもの体験について触れたコメントには親として同感だというママもいるでしょう。コロナ禍により理不尽に子どもたちの体験や思いが奪われたあの頃を思うと、コロナ禍が明けることに胸を撫でおろす気持ちになりますね。

あなたはどう感じますか?

文・みちはら宵子 編集・きなこ イラスト・善哉あん