新田真剣佑、週7トレーニングで肉体も星矢に!ハリウッド実写『聖闘士星矢』で小宇宙燃やす
全世界累計発行部数5,000万部を突破する車田正美の「聖闘士星矢」を、ハリウッドの壮大なスケールで実写映画化する『聖闘士星矢 The Beginning』。ギリシャ神話をモチーフに、熱血キャラクターが激しいバトルを繰り広げる様を描いて世界中の読者のハートをわし掴みにした漫画が原作とあって、大いに注目を浴びている。主人公の星矢役に抜てきされたのは、本作でハリウッド映画初主演を果たした新田真剣佑。聖衣(クロス)を身につけたアクションや、小宇宙(コスモ)を燃やす場面の裏話など、「聖闘士星矢」の世界観に飛び込んだ感想を語った。(取材・文:成田おり枝/写真:TOWA)
ハードトレーニングで肉体作り
漫画やアニメで描かれてきた「聖闘士星矢」の“はじまりの物語”として、アテナを守る闘士、聖闘士(セイント)になることが運命だと告げられた青年・星矢が、修行を経て成長を遂げていく姿をつづる本作。原作への理解が深いだけでなく、VFX技術を駆使した映像作りにも長けたトメック・バギンスキーが監督を務めた。
「たくさんの原作ファンの方がいる作品」とリスペクトを表した新田は、「“絶対に諦めない”という星矢のハートはなくさずに、実写として人間の星矢を作り出していこう、と監督と話していました」と、バギンスキー監督と話し合いを重ねながら撮影に臨んだと述懐。「ドラマ性もありつつ、誰もが一度は夢を見るようなアクションヒーロー映画。『かっこいいな!』と思ってもらえるような映画になっています」と自信をみなぎらせる。
幼少期から武術の訓練を積み重ねてきた新田は、星矢役に「全身全霊を注ぎ込みました」と迫力のアクションを披露。漫画から飛び出してきたような、鍛え上げられた肉体にも目を見張るが、新田は「撮影はブダペストで行われましたが、ブダペストで撮影する俳優さんが必ず通うジムがあるんです。ケヴィン・ハートやザ・ロック(ドウェイン・ジョンソン)、スーパーマンも行っていたと思いますが(笑)、僕もそこで、週7回のトレーニングをしていました。トレーナーさんについてもらって、しっかりと食事管理もしてもらって。なにせ今回は脱がなければいけないシーンもあって……。自分から脱いだわけじゃないんです。脱がされるといったほうが正しい。その意味は、劇場でぜひご確認ください」とほほ笑みながら、「誰に見られても、恥ずかしくないような体を作りました」と力強く語る。
聖衣と小宇宙へのこだわり
「聖闘士星矢」の“アイコン”とも呼べるのが、聖闘士が身につける“聖衣”。聖闘士それぞれの守護星座をかたどったオブジェでありながら、分解・変形して聖闘士の身を守る防具となるものだ。バギンスキー監督は「漫画の原点を尊重しつつ、実写で信憑性のある聖衣を作りたい」と意気込んでいたそうで、その願いを叶えるために『ヘラクラス』や『ブレードランナー 2049』にも参加したデザイナー、ゲルゲイ・カタイがプロジェクトに参加。漫画やアニメを徹底的に研究して、実写としての聖衣を作り上げた。
星矢の聖衣は、20以上のパーツをつなげて、あらゆる動きに対応できるものとして完成。新田は「もっと動きにくいかと思っていたんですが、非常に軽くて、とても動きやすかったです。僕の体に合った聖衣を、イチから作ってくれました」とにっこり。また星矢は、“小宇宙”という体内に秘められたエネルギーを覚醒させていくこととなるが「監督の頭の中に、きちんと小宇宙のイメージがあって、事細かく説明をしてくれました」とバギンスキー監督を信頼しきり。「僕が学んできた武道にも、小宇宙とは呼びませんが、“気を集めて放つ”という考え方があります。だからこそ理解できる部分もあったと思います」と語っていた。
映画『聖闘士星矢 The Beginning』は全国公開中
ヘアメイク:いたつ
スタイリスト:櫻井賢之[casico]