●3D V-Cache搭載版のZen4 Ryzen 7000がデビュー

○3D V-Cacheを搭載するRyzen「7000X3D」

AMDの新型CPU「Ryzen 7000X3D」シリーズが登場、Ryzen 9の2モデルが発売された。大きな特徴は、積層技術「3D V-Cache」により、L3キャッシュが64MB→128MBと、倍増されていることだ。X3Dモデルは「Ryzen 7 5800X3D」で初めて登場したが、Socket AM5版はこれが初めて。価格は、「7950X3D」が112,000円前後、「7900X3D」が96,000円前後。

AMDの「Ryzen 9 7950X3D」。CPUクーラーは付属しないので、別途用意する

7950X3Dは16コア、7900X3Dは12コアのモデル。従来の通常モデルと比べると、ベースクロックが0.3GHzだけ抑えられているものの、TDPが170W→120Wへと大幅に減っているのは注目ポイントだ。性能については、大原氏によるベンチマーク記事が掲載されているので、詳しくはそちらを参照して欲しい。

【ベンチマークテスト】Ryzen 9 7950X3Dを試す - AMDの頂点、Core i9-13900KSとの直接対決で性能検証

https://news.mynavi.jp/article/20230227-2603136/

○MSIから初となるホワイトエディション

MSIの「GeForce RTX 4070 Ti Gaming X Trio White 12G」は、白い「Tri Frozr 3」クーラーを搭載したGeForce RTX 4070 Tiグラフィックスカード。ファンやバックプレートまでホワイトで統一したモデルになっており、白いケースと合わせる場合などに良いだろう。重量を支えるサポートステイも付属。価格は160,000円前後だ。

MSIの「GeForce RTX 4070 Ti Gaming X Trio White 12G」。白が鮮やかだ

バックプレートまでホワイト。サーマルパッドにより冷却効果も高めている

○Radeon RX 7900 XTXにRed Devilモデル

PowerColorの「RX7900XTX 24G-E/OC」は、最上位ブランド「Red Devil」のRadeon RX 7900 XTXグラフィックスカード。Dr.MOS/12+3+2+2+2フェーズの強力な電源や、冷却性能が向上したリングファンなどを搭載する。すでに付属品の多い限定版が発売されていたが、これはその通常版となる。価格は184,000円前後。

PowerColorの「RX7900XTX 24G-E/OC」。派手なARGBライティングを備える

BIOSスイッチでOC/Silentモードの切り替えが可能。補助電源は8ピン×3だ

●Micronから176層NANDのM.2 NVMe SSD新モデル

○コンパクトで高速・大容量なM.2 SSD

Micronの「2400」シリーズは、176層のQLC NANDフラッシュを採用したM.2 NVMe SSDだ。小型の2230サイズながら、最大2TBを実現しており、Surface ProやSteam Deckでの使用に適している。インタフェースはPCI Express 4.0で、データ転送速度は最大4,500MB/s。価格は、512GBが10,000円前後、1TBが18,000円前後、2TBが37,000円前後だ。

Micronの「2400」シリーズ。2230サイズながら、高速で大容量を実現した

○ロープロCPUクーラー「NH-L9a」にAM5版

Noctuaの「NH-L9a-AM5」は、Socket AM5専用のロープロCPUクーラー。高さはわずか37mmに抑えられており、スリムケース等での使用に適しているだろう。搭載する9cmファン「NF-A9x14」の回転数は最大2,500rpmで、静音性の高い動作を実現。価格は、通常カラーが7,500円前後、Chromaxカラー(ブラック)が9,000円前後だ。

Noctuaの「NH-L9a-AM5」。フットプリントは小さく、メモリ等との干渉は無い

こちらはChromaxカラー版。ファンやヒートシンクがオールブラック仕様だ

○スイッチの注油まで可能なキーボード

ASUSの「ROG Azoth」は、75%サイズのコンパクトなゲーミングキーボード。大きな特徴は、カスタマイズ性の高さだ。搭載するスイッチ「ROG NX」はホットスワップに対応しており、自由に交換が可能。スイッチをバラして潤滑剤を塗れるキットも付属する。右上の2インチ有機ELパネルには、各種情報を表示できる。価格は34,500円前後。

ASUSの「ROG Azoth」。ガスケットマウント設計により、快適な打鍵感を実現

スイッチは赤軸タイプを搭載。自由に交換して自分好みにカスタマイズできる

また同社からは、新シリーズ「ROG Ace」が登場した。「ROG Falchion Ace」は、 65%サイズのキーボード。左側面のタッチパネルにより、音量の調整やアプリの切り替えを簡単に行うことができる。価格は14,000円前後。また重さ54gの軽量マウス「ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」もあり、こちらの価格は20,000円前後だ。

「ROG Falchion Ace」。ブラック/ホワイトの2色があり、価格も安めだ

「ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」。AimPoint光学センサーを搭載する

○NZXTからハードエンコのHDMIキャプチャ

NZXTからHDMIキャプチャが登場。4K対応の「Signal 4K30」とフルHDの「同 HD60」の2モデルで、どちらもハードウェアエンコードにより、PC側の負荷を抑えながら、簡単に録画や配信を行うことができる。PCとの接続はUSBタイプC。OBSやStreamlabsなどのソフトウェアに対応する。価格は、4K30が32,500円前後、HD60が25,000円前後。

NZXTの「Signal 4K30」。両モデルの外観は共通で、サイズは82×102×14mmだ

インタフェースは背面側にある。HDMIは入力用と遅延無しのパススルーを用意