WBC中国戦に登板した大谷翔平投手(写真:CTK Photo/アフロ)

写真拡大

日本代表「侍ジャパン」の大谷翔平がWBC準々決勝に登板予定で、準決勝・決勝に進出した場合は投げることはないと、所属するエンゼルスのフィル・ネビン監督が明かした。MLB公式サイトが2023年3月12日に報じた。

ネビン監督は大谷がメジャーリーグ開幕戦に向けて、24日のオープン戦登板を希望していたことを明かしたという。米国でのWBC決勝ラウンドは、準決勝が20、21日、決勝は22日に開催予定となっている。

エンゼルスは理解を示している方だと思います」

「大谷は準々決勝のイタリア戦で先発が濃厚となっています。決勝ラウンドは救援に回る可能性も囁かれていましたが、ネビン監督の発言通りなら登板せず、打撃に専念することになる。契約上の問題もあるので仕方ないでしょう。ただ、わざわざ発言しなくても...とは思います。それだけ大谷が必要不可欠な選手の証なのかもしれませんが」(スポーツ紙記者)

「侍ジャパンの顔」として絶大な人気を誇る大谷は、1次ラウンドで申し分ない働きを見せた。初戦の中国戦に先発登板して4回1安打5奪三振無失点。打撃でも4回に左翼フェンス直撃の2点適時二塁打を放つなど、投打で躍動した。4戦目の豪州戦も初回に右中間の看板直撃の先制3ランを放つなど、4試合出場で打率.500、1本塁打、8打点をマーク。無傷の4連勝で準々決勝進出に大きく貢献した。

16日の準々決勝・イタリア戦で今大会の「投手・大谷」は見納めになる可能性が高く、準決勝で米国と激突しても、エンゼルスでチームメートのマイク・トラウトとの対決は実現しない。野球ファンからすれば寂しいが、米国駐在の通信員は「米国代表も超一流と呼ばれる投手たちはWBCに参戦していない。故障のリスクがあることから球団が参加に消極的な姿勢を示すケースが少なくない。大谷はWBCに二刀流で出場しているので、エンゼルスは理解を示している方だと思いますよ」と語る。

頂点まであと3つ。大谷を中心に全員野球で勝ち抜く。

(中町顕吾)