海上保安庁の新型巡視艇「しゃちかぜ・きくかぜ」同時デビュー 名古屋と神戸に配備へ
日本屈指の貿易港でそれぞれ奔走する予定。
小回り効くコンパクトさが武器
海上保安庁の新たな巡視艇「しゃちかぜ」「きくかぜ」2隻の引き渡し式が2023年3月1日(水)、東京都江東区にある墨田川造船株式会社で行われました。
墨田川造船株式会社で行われた巡視艇「しゃちかぜ」「きくかぜ」の引き渡し式の様子(画像:海上保安庁第三管区海上保安本部)。
2隻は、はやかぜ型巡視艇の3番船および4番船で、2021(令和3)年度補正予算で建造されました。いわゆる18メートル型巡視艇に分類されるもので、船体サイズは全長18.0m、幅4.3m、総トン数19トン。固有武装こそないものの、拡声器や暗視装置、停船命令等表示装置などを備えるほか、船尾には小型汎用クレーンを装備しています。
式典では海上保安庁の勝山 潔総務部長が石井昌平海上保安庁長官の訓示を代読、「乗組員諸君にあっては、我々に課せられた任務の重要性を改めて認識し、本船の持つ優れた能力を遺憾なく発揮できるよう研鑽に努め、地域の要となり、地元関係者の期待はもとより、国民の負託に存分に応えるべく業務に邁進してもらいたい」と述べました。
なお、「しゃちかぜ」は第四管区海上保安部の名古屋海上保安部に、「きくかぜ」は第五管区海上保安部の神戸海上保安部に、後日それぞれ配属されます。