さらに運行拡大 龍飛崎へ直行「わんタク」増便&期間延長 JR津軽線の代替強化すすむ
JR津軽線の「代わりの交通手段」が着々と整備されてきています。
龍飛崎方面への交通手段
JR東日本は2023年3月2日(木)、青森県の津軽半島北端エリアで展開中の乗合タクシー「わんタク」について、実証実験をさらに1年延長し、営業時間を拡大、さらにJR津軽線と連動した定時便の運行を開始すると発表しました。
長期運休となっている津軽線の蟹田〜三厩(乗りものニュース編集部撮影)。
「わんタク」は蟹田・大平・今別・三厩の各エリアでオンデマンドで運行され、津軽半島最北端の名所・龍飛崎へも結んでいます。昨年7月から実証実験が進められており、大雨によってJR津軽線の末端部(蟹田〜三厩)が長期運休となったのをうけて、現在まで実証期間が延長されてきました。蟹田・三厩・龍飛崎エリアは既存の外ヶ浜町営バス(三厩駅〜竜飛崎、蟹田駅〜大平駅)や今別町巡回バス(奥津軽いまべつ駅〜三厩駅)が運行されていますが、さらに「わんタク」はこれらを補完する存在として活躍しています。
4月からは、営業時間を2時間拡大し、10〜16時から「9〜17時」へと変更されます。さらに、奥津軽いまべつ駅や蟹田駅で列車接続を考慮した「わんタク定時便」が1日3往復設定されます。
配車時間は10時から16時までの30分間隔で、運賃は500円。なお、地域住民や「大人の休日倶楽部パス」「青春18きっぷ」利用者などは、割引の300円で利用でき、龍飛崎への観光利用にも役立ちます。支払いにはQRコード決済やクレジットカード、交通系ICカード(PiTaPa以外)が利用できます。また、2町住民は3000円で1か月間乗り放題の定期券が発行できます。
また蟹田〜三厩の移動では、運休中のJR津軽線の代替輸送として、有効なきっぷを持っていれば乗車可能です。なお、朝夕の代行バスは引き続き運行継続されます。
利用には事前に予約が必要となります。Web予約は前日まで、電話予約は当日の乗車60分前まで。