そりゃ混むわ……。

突然途切れる東北道の側道=埼玉の猛烈渋滞ポイント

 さいたま市が「市議会だよりさいたま ロクマル」2023年2月号を公開。そこに収録された12月定例会の一般質問ダイジェストのなかで、国道122号「蓮田岩槻バイパス」の未開通部についてのやり取りが紹介されています。議員からの質問は以下の通り。


東北道の側道が途切れる国道122号加倉(北)交差点(画像:Google)。

「岩槻区の加倉北交差点は、ラジオでも渋滞情報が頻繁に流れるほどの渋滞ポイントである。すでに周辺自治会の合意も得て道路の拡幅工事が進められているが、進捗状況と、完成の見通しを伺う」

 少し状況を説明しましょう。国道122号「蓮田岩槻バイパス」は川口JCTから延びる東北道の側道のうち、さいたま市岩槻区と蓮田市のあいだ9.1km区間のことで、すでに全線が開通済みです。ただ、川口方面からこの側道(国道122号)を北上すると、途中で行き止まりになり、さらに北上するにはいったん右折し、左折して反対側の側道を進む必要があります。この側道が途切れる箇所が、加倉(北)交差点です。

 ここから2.8km北の平林寺橋交差点までは、東北道の東側の側道だけを対面通行で活用した暫定2車線区間となっており、現在、西側の側道をさいたま市が建設しているのです。完成すれば上下線が分離され、西側の側道は北行き専用に、東側の側道は南行き専用となり、前後区間と連続した走行が可能になります。

 加倉(北)交差点は主要県道のさいたま春日部線にあり、すぐ南側には国道16号が並行、さらに岩槻ICも接続しているため、交通量も多く追突事故が多発しているといいます。

 議会の答弁によると、建設区間は2020年度に東武野田線をまたぐ跨線橋が、21年度にはその北側の沿道整備などが完成しているとのこと。2023年度末の供用開始に向け、加倉(北)交差点の改修工事のため関係機関との協議などを進めているそうです。

 加倉(北)交差点の慢性的な渋滞は、この区間の開通により緩和されると見込んでいるといいます。ちなみにこの事業、費用に対して得られる効果の指標となる費用便益比(B/C)は5.3と、きわめて高い数値をたたき出しているそうです。