Appleが2020年11月に発表した独自開発SoC「M1」は省電力ながら高い処理能力を備えており、テクノロジー業界に衝撃を与えました。2022年6月にはM1のバージョンアップ版である「M2」が発表され、同日にM2を搭載したMacBook Airも発表されています。ところが、Apple製品の的確な予想で有名なマーク・ガーマン氏が「M2を搭載したMacBook Proの登場は2023年3月まで遅れる」という悲観的な予想を発表しました。

When Will Apple’s (AAPL) M2 MacBook Pro, Mac Mini and Mac Pro Go On Sale? - Bloomberg

https://www.bloomberg.com/news/newsletters/2022-10-30/when-will-apple-s-aapl-m2-macbook-pro-mac-mini-and-mac-pro-go-on-sale-l9vemkyg

これまでのApple独自開発SoC搭載マシン発表の流れはこんな感じ。まず、2020年11月のM1発表と同時にM1を搭載した「MacBook Air」「Mac mini」「MacBook Pro」が発表されました。続いて、2021年4月にはM1を搭載した「iMac」と「iPad Pro」が発表されました。



その後、2021年10月にはM1に機能強化を施した「M1 Pro」と「M1 Max」が登場。M1 ProとM1 Maxの発表と同時に両SoCを搭載した「MacBook Pro」も発表されました。2022年3月にはM1を搭載した「iPad Air」が登場。同日には2個のM1 Maxをひとまとめにした「M1 Ultra」も発表され、M1 Ultraを搭載した据え置き型マシン「Mac Studio」も発表されました。



そして、2022年6月にはM1のバージョンアップ版であるM2と、M2を搭載したMacBook Airが発表されました。ガーマン氏によると、AppleはM2搭載MacBook Proを2022年の秋までに発表することを目指していたとのこと。しかし、何らかの理由でM2搭載MacBook Proの開発に遅れが生じ、2022年中に発表される可能性は薄くなったと予想しました。ガーマン氏はM2搭載MacBook ProはmacOS 13.3(macOS Ventura)のリリースと同時期に発表されると述べ、「macOS 13.3は2023年2月〜2022年3月リリースと予想される」「これまでのAppleの製品発表サイクルを踏まえると、2023年3月に新製品が発表される可能性が高い」といった予想を踏まえて「M2搭載MacBook Proは2023年3月に発表される」と予想しています。

なお、ガーマン氏は「Apple独自開発SoCを搭載したMac Proが開発中」とも報告しています。ガーマン氏によると、新型Mac Proには最大48コアのCPUと256GBのメモリが搭載される可能性があるとのことです。

最大48コアCPU&152コアGPU&256GBメモリ搭載のApple Silicon・Mac ProをAppleが計画 - GIGAZINE