ロストボールの後バンカーでも苦しみ『+4』 それでも盛り返した(撮影:ALBA)

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<BMW女子選手権 3日目◇22日◇オークバレーCC(韓国)◇6726ヤード・パー72>
後半11番で、まさかの『+4』。途中、大きく後退するダブルパーを叩きながらも、そこからの巻き返しで渋野日向子はトータル2アンダーをキープした。
スタートから安定のプレーが続いた。1番で奥4メートルを沈めてバーディ発進すると、7番パー3ではティショットは手前7メートルと距離を残したが、続くパットを決める。それ以外のホールも、短いパーパットを決めていく危なげない展開。2つ伸ばしトータル4アンダーで折り返した。
だが、このムードが一変するできごとが11番パー4で起こる。ドライバーでのティショットが左に大きく曲がると、これが林の茂みに“消えた”。捜索もむなしくロストボールとなると、事前に打っていた暫定球へ。ただこれも右のバンカーのアゴ付近と苦しいライで、4打目は、そのアゴに当たり元の位置に戻されるなど踏んだり蹴ったりだ。結果的に、ここでクワドラプルボギーを叩くことになってしまう。
「グリーン上に行くまで、“まんギレ”で、プッチン、カッチン(笑)。最近で一番キレました」と振り返ったが、それでも前を向いて次のホールへ。すると13番、15番で2つのバーディを奪い、なんとかパープレーでしのぎきった。
グリーン上は、ナイスタッチの連続だった。「ロングパットが残って微妙なパーパットでも、自分でみたラインに打ちだせている回数は多い。まだ距離感には不安があるけど、微妙なパーパットも入って、それで1日に3つ、4つギリギリ(バーディが)獲れている」と、ここには救われている。
「あしたこそ60台を出したい。内容的にもいいゴルフができるように頑張りたい」。終盤に盛り返してのホールアウトは、明日につながる。「8って何!?(笑)」と、この日のトラブルはスッキリと笑い飛ばす。ホールアウト時点での順位は37位タイ。ここからの浮上を狙い、最後の18ホールへと向かっていく。
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