【REPORT】大注目のNewJeansも!日本初上陸のグループが続々登場…IVE、JO1、TXT圧巻のパフォーマンスに歓喜 ― 「KCON 2022 JAPAN」2日目
2012年に米・カリフォルニア州で初めて開催され、2015年には日本で初開催された世界最大級の韓国カルチャーフェスティバルKCON。日本ではコロナ禍を経て、韓国からアーティストを招いての開催は約3年ぶりとなる「KCON 2022 JAPAN」が、10月14日から16日までの3日間、東京・有明アリーナで開催された。10月15日(土)のDAY2にはATBO、NewJeans、DKZ、IVE、JO1、fromis_9、TOMORROW X TOGETHERの7組が出演し、多彩かつ豪華なステージで観客を魅了した。
JO1による“KCONの楽しみ方”のVCRと、MCのNU'EST ミンヒョンとIVEによるオープニングVCRが流れた後、360°客席に囲まれたセンターステージにはTOMORROW X TOGETHERの5人がせりあがって登場。手に持っていたジャケットを羽織りながら中央に移動すると、純粋だった5人の少年が“黒化”した意味を盛り込んだハードコアヒップホップ曲「Good Boy Gone Bad」のステージへ。赤いライトで照らされたステージの上で情熱的なパフォーマンスをすると、終盤では赤い銀テープが舞い上がり、華やかにオープニングを彩った。
ここで3日間、MCを務めるミンヒョンがブラックのスーツをシックに着こなして登壇。会場全体を見渡しながら手を振ると「皆さん『KCON 2022 JAPAN』の2日目も幕が上がりました。今日、皆さんに夢のような時間をプレゼントしたいと思います」と流ちょうな日本語で挨拶。「それでは、本日も出発!! Let's KCON!」とお決まりの掛け声で盛り上げると、観客はペンライトを揺らして喜びを表現した。
MCではリーダーのオ・ジュンソクが「KCONは楽しいですよね。僕たちもとっても楽しいです」と感想を述べると、ソク・ラクウォンは「デビューしてから3ヶ月になりますが、こんなに大勢の皆さんの前でパフォーマンスをするのも、海外のステージも初めてです」、チョン・スンファンは「ドキドキ、ワクワクしていますが、温かく迎えてくださってありがとうございます」、キム・ヨンギュは「一生忘れられないと思います」、ペ・ヒョンジュンは「頑張りますので、ATBOを全員覚えてください」と、それぞれが覚えてきた日本語で元気に挨拶。初のKCONを心から楽しんでいることが伝わるステージとMCに観客は大きな拍手を送った。
MCではダニエルが「日本でこのように皆さんとお会いできて、すべての瞬間が夢のようで本当に、本当に幸せ」、ヘリンは「すごく緊張していましたが、皆さんが温かい拍手で迎えてくださって、楽しくステージができました」と日本語で愛らしくコメント。ヘインは「NewJeansというグループを……いつ聴いてもいい曲をお届けする……これからもお届けするので見守ってくださいね」と覚えてきた日本語を言い淀んでしまうも、それがキュートすぎて観客のハートをわしづかみに。最後はハニが「これからも頑張りますので、応援お願いします」とガッツポーズ。全員が10代とは思えない堂々としたステージと、ナチュラルなMCとのギャップでも観客を魅了した。
ここでミンヒョンが再び登場し、その隣にはスペシャルMCでIVEの日本人メンバー・レイの姿も。レイは「日本の皆さんの前でMCをすることになって、とてもドキドキしています」とコメントし、ミンヒョンからレイが考案したポーズがファンの間で話題になっていることに触れられると、カメラに向かって「レイピース」「コンスニポーズ」「ぷにぷにハート」と話題のポーズを再現するレイ。思わずミンヒョンも一緒に「ぷにぷにハート」を作ると、客席からは笑顔がこぼれた。
MCでは、ギョンユンが「KCONでパフォーマンスをさせていただくことになって、とても光栄です。今すごく幸せです」と感想を述べると、自らを“かっこいいトマト”と自己紹介したヘッドヘアのジョンヒョンは「僕たちがKCONで皆さんにお会いできるようになったのは、皆さんと応援と愛のおかげです。本当にありがとうございます」と心からの感謝の言葉を日本語で伝えて感動を呼んだ。
続いては怪盗ルパンを連想させるパフォーマンスが話題となった「LUPIN」へ。ステッキを使った振り付けと、ミュージカルのようにドラマチックなステージ構成が観客の目を引きつけた。公開する曲ごとに個性あふれるコンセプトと舞台構成を見せてきたDKZだけに、今後の飛躍を期待させるステージであった。
MCではリズが「今の気持ちはですね……♪ 夢のようだけどおそらく夢じゃない、他に説明できないこれは恋だと思う」と「After LIKE」の韓国語の歌詞を引用して、心境をアカペラで表現。ウォニョンは「日本のファンの皆さんに会えると思うと本当にうれしくて、皆さんからいただいた応援は幸せな思い出として心に残ると思います。皆さんもぜひ、私たちのステージを見て、笑顔いっぱい、幸せいっぱいになってくださいね」と愛らしくコメントした。
続いては、神秘的な空気をまとうサウンドがクセになる「ELEVEN」。“10点満点中11点”の魅力を持つIVEの華やかな雰囲気にピッタリの曲で、デビューから1年に満たないグループとは思えない高貴なオーラを放つ彼女たちに圧倒されるばかりだった。
さらにスペシャルなコーナーは続き、「Z世代POPスペシャル」と題した、DKZ&ATBO&KQ Fellaz 2によるコラボステージへ。総勢20名によるNCT 127の「英雄;Kick It」は圧巻で、短期間に1つのステージを作り上げた彼らのビハインドストーリーも気になった。
実は、身体の一部がシースルーになった衣装もこの日が初披露で、Twitterのトレンドになるほどの話題に。一番肌の露出部分が多い佐藤景瑚は自己紹介で「今日は風邪をひかないように頑張ります」と爆笑を誘った。さらにNHKの「ハングルッ!ナビ」にレギュラー出演中の河野純喜は「イルボネワジュソソ カムサハムニダ(日本に来てくださってありがとうございます)」と韓国語でアピール。すると木全翔也も「アンニョンハショヨ〜。JO1エ サトゥリマスターガ デゴシプン キマタショーヤイムニダ(JO1の方言担当になりたい木全翔也です)」とお茶目なコメントを。鶴房汐恩も「JO1のアポロチョコです」と髪色に合わせたユニークな自己紹介で盛り上げた。
続いてはリリースされたばかりの6thシングル「MIDNIGHT SUN」の収録曲「Rose」のパフォーマンスを、こちらも初披露。ドラマチックなサウンドの感傷的なダンスチューンで、メンバーたちがあちこちでシンメトリーをなすダンスブレイクでは、あまりのエモさに観客は大興奮。3曲目はメンバーやファンとの絆を歌った「With Us」で、途中メンバーが花道に広がると、愛しそうな眼差しを観客に向けてコミュニケーションをとった。アイドルを目指す段階でK-POPに影響を受けているメンバーが多く、かねてからの夢の舞台であったKCONのステージにK-POPアイドルと一緒に立ち、その実力と存在感を存分にアピールしたという点で、今回の「KCON 2022 JAPAN」はJO1にとって、とても意味深いものになったに違いない。
MCではソヨンが「3年ぶりにKCONに来られて、とてもうれしくて感無量です。メンバーのみんなはどう?」と話題を振ると、ジホンは「日本のファンの皆さんに久しぶりにお会いできて、気分が(日本語で)とても幸せで〜す」と、チェヨンは「日本のファンの皆さんとご一緒することができて(日本語で)本当にうれしいです」と韓国語と日本語を交えながらの微笑ましいコメント。
続いては、旅行に出る前のときめく感情を表現した楽曲「Airplane Mode」。長く伸ばした手を優雅に動かす振付けや、メンバーたちの色が異なるボーカルが伸びやかに響き渡り、観客を癒やした。ラストは、愛する人に出会ったときのトキメキとワクワクを表現した楽曲「LOVE BOMB」の日本語バージョン。心臓をマッサージをしたり、ハートをはじけさせるキュートな振付で歓声を浴びると、途中、メンバーが花道に広がり、客席に向けて至近距離の“愛の爆弾”を連続投下した。誰もが知るタイトル曲ではなく、アルバム収録曲を中心にしたセットリストで高度なテクニックと新たな魅力を存分に見せつけたfromis_9。全員がセンターと称させるビジュアルはもちろん、パフォーマンスや音楽性でも高く評価されていることがうなずけるステージだった。
この日、コラボするアーティストはIVEで、まずはメンバーで「LOVE DIVE」を披露。途中からオーディションで選ばれた約50名のDreamerが合流し、ステージを余すところなく使った大人数でのパフォーマンスに大きな拍手が送られた。最後はIVEとDreamerの記念撮影。レイは「素敵なステージでした。永遠に記憶に残ると思います」と感想を述べたが、Dreamerにとっても生涯忘れることのできない思い出になったのは言うまでもないだろう。
MCではスビンが「皆さんに早く会いたくて、この瞬間をずっと待っていました」と挨拶。ヒュニンカイとボムギュは「かっこいい末っ子カイです」「美男子ボムギュです」と自画自賛の自己紹介で笑いを誘った。ここでファンのリクエストに応える“KCON Make a Wish”のコーナーへ。ボムギュが代表してメンバーの名前が書かれた箱と、リクエストが書かれた箱から1枚ずつ紙を引くと、自分の名前が書かれた紙を引いてしまい「えっ、僕?」と戸惑うキュートな姿にキュン死。続いてボムギュは「スビン」と「お姫様抱っこ」と書かれた用紙を引き、じゃんけんの結果ヨンジュンがスビンに抱かれることに。飛び跳ねて抱かれにいくヨンジュンと、重そうに苦悶の表情をしながらもしっかりと抱き上げるスビンに観客は大喜びだった。
楽しいコーナーの後に、ヨンジュンの「次にお届けする曲は、たぶん皆さんが気に入ってくれるのではないかと思います。それでは聴いてください」との曲紹介で始まったのは、GReeeeNが書き下ろした日本オリジナル曲「Ito」。9月に開催されたワールドツアーの日本公演ではセットリストにはなく、ファンが生歌を聴きたがっていることを知ったうえでのヨンジュンの曲紹介に思わず「そう、そう」とうなずいてしまう。メンバーたちが円形に散らばって360度の観客と対面しながら歌いあげると、最後は5人が中央に集まってせりあがったステージ上で熱唱し感動を呼んだ。
続いては、テヒョン、ヨンジュン、ヒュニンカイの3人が参加したグループ初の日本自作曲「君じゃない誰かの愛し方(Ring)」へ。甘美なメロディーと5人5色の声で紡ぎ出すハーモニーに感激のあまり泣き出すファンも。ラストは自分の希望となってくれた存在を想うラブソング「0X1=LOVESONG(I Know I Love You)」を披露し、これまでの3曲とは雰囲気を一転させたエネルギッシュでキレのあるパフォーマンスで最後まで駆け抜けた。TOMORROW X TOGETHERの世界観をすべて盛り込みつつも、日本のオーディエンスを意識した完璧なセットリストで2日目のトリを見事に飾った彼ら。少年のイメージから風格あるアーティストへの変貌を感じさせる神ステージだった。
フィナーレでは出演者全員がステージに集まり、紙吹雪が舞う中で花道を移動しながら客席に挨拶。自撮り棒で撮影したり、他アーティストと挨拶を交わし合うなどの微笑ましい光景でDAY2の幕を閉じた。
「君の花になる」の8LOOM、ATEEZの弟分がPre-Showに登場
本編前に行われたPre-ShowにはTBS系ドラマから誕生した期間限定ボーイズグループ・8LOOMと、ATEEZの弟分グループ・KQ Fellaz 2が登場。8LOOMのメンバーは「僕たちは『君の花になる』というドラマから誕生した7人組ボーイズグループです。こうして現実の世界でもデビューさせていただきました。ドラマにも、僕たちにも注目していただけたらうれしいです」と挨拶し、淡いブルー系の衣装で爽やかなパフォーマンスを披露した。KQ Fellazはデビュー前にも関わらず、すでにMVが公開されている「Geek」と、フリーデビュー曲「TRICKY HOUSE」の情熱的なステージを立て続けに披露して、新人らしからぬ堂々としたパフォーマンスで目を引いた。JO1による“KCONの楽しみ方”のVCRと、MCのNU'EST ミンヒョンとIVEによるオープニングVCRが流れた後、360°客席に囲まれたセンターステージにはTOMORROW X TOGETHERの5人がせりあがって登場。手に持っていたジャケットを羽織りながら中央に移動すると、純粋だった5人の少年が“黒化”した意味を盛り込んだハードコアヒップホップ曲「Good Boy Gone Bad」のステージへ。赤いライトで照らされたステージの上で情熱的なパフォーマンスをすると、終盤では赤い銀テープが舞い上がり、華やかにオープニングを彩った。
ここで3日間、MCを務めるミンヒョンがブラックのスーツをシックに着こなして登壇。会場全体を見渡しながら手を振ると「皆さん『KCON 2022 JAPAN』の2日目も幕が上がりました。今日、皆さんに夢のような時間をプレゼントしたいと思います」と流ちょうな日本語で挨拶。「それでは、本日も出発!! Let's KCON!」とお決まりの掛け声で盛り上げると、観客はペンライトを揺らして喜びを表現した。
デビュー3ヶ月のATOB!フレッシュな魅力をアピール
DAY2の1組目は、サバイバルオーディション番組「THE ORIGIN」から誕生した7人組ボーイズグループATBO。世の中を自分たちだけの色に染める彼らのトキメキと抱負を盛り込んだ楽曲「MonoChrome(Color)」のダイナミックなメロディーに乗せてパワフルなパフォーマンスを見せると、次の「Graffiti」では軽快なステップや大きなジャンプでフレッシュな魅力をアピール。MCではリーダーのオ・ジュンソクが「KCONは楽しいですよね。僕たちもとっても楽しいです」と感想を述べると、ソク・ラクウォンは「デビューしてから3ヶ月になりますが、こんなに大勢の皆さんの前でパフォーマンスをするのも、海外のステージも初めてです」、チョン・スンファンは「ドキドキ、ワクワクしていますが、温かく迎えてくださってありがとうございます」、キム・ヨンギュは「一生忘れられないと思います」、ペ・ヒョンジュンは「頑張りますので、ATBOを全員覚えてください」と、それぞれが覚えてきた日本語で元気に挨拶。初のKCONを心から楽しんでいることが伝わるステージとMCに観客は大きな拍手を送った。
NewJeansが日本初パフォーマンスで魅了!
2組目は、ティーンエイジャー5人で構成されたNewJeans。センターステージにヘイン、センターステージから4方向に伸びた花道からミンジ、ヘリン、ダニエル、ハニがせりあがって登場すると、デビュー曲の「Attention」を披露。誰かを好きになった時のトキメキとワクワクする気持ちを、健康的な愛らしさで表現した楽曲に続いて、ムーンバートンとエレクトロポップジャンルが融合した「Hype Boy」でクールなパフォーマンスを。途中からは手を振りながら花道を歩き回り、ファンとアイコンタクトを交わした。カラフルなストリートファッション、シンプルだが耳に残るサウンド、自然体で伸び伸びしたダンスなど、世界中の注目を集める彼女たちの持ち味が存分に生かされたステージで観客を虜にしたNewJeans。MCではダニエルが「日本でこのように皆さんとお会いできて、すべての瞬間が夢のようで本当に、本当に幸せ」、ヘリンは「すごく緊張していましたが、皆さんが温かい拍手で迎えてくださって、楽しくステージができました」と日本語で愛らしくコメント。ヘインは「NewJeansというグループを……いつ聴いてもいい曲をお届けする……これからもお届けするので見守ってくださいね」と覚えてきた日本語を言い淀んでしまうも、それがキュートすぎて観客のハートをわしづかみに。最後はハニが「これからも頑張りますので、応援お願いします」とガッツポーズ。全員が10代とは思えない堂々としたステージと、ナチュラルなMCとのギャップでも観客を魅了した。
“サマークイーン”fromis_9がTWICEをカバー!
ここでfromis_9による「Relay Performance Challenge」のコーナーへ。VTRでメンバーたちがTWICEの数ある名曲の中から選曲をする様子が映し出されると、いつの間にかステージにはfromis_9が登場。彼女たちが満場一致で選んだ曲は「Alcohol-Free」。今夏、「Stay This Way」でサマークイーンの称号を手にしたfromis_9が、TWICEのサマーソングを再現するとあって期待は高まるばかり。イエローを基調にしたリゾートファッションに身を包んでのしなやかで優雅なダンス、ハヨンとジウォンの高音の熱唱、ソヨンとジホンの低音ラップの掛け合いなど、TWICEをオマージュしつつもfromis_9だけの色を明確に見せつけたスペシャルなステージとなった。ここでミンヒョンが再び登場し、その隣にはスペシャルMCでIVEの日本人メンバー・レイの姿も。レイは「日本の皆さんの前でMCをすることになって、とてもドキドキしています」とコメントし、ミンヒョンからレイが考案したポーズがファンの間で話題になっていることに触れられると、カメラに向かって「レイピース」「コンスニポーズ」「ぷにぷにハート」と話題のポーズを再現するレイ。思わずミンヒョンも一緒に「ぷにぷにハート」を作ると、客席からは笑顔がこぼれた。
KCON初出演のDKZ、日本語で感謝も
3組目は、2018年にDONGKIZという名前でデビューし活動していたが、今年の4月に新メンバーを迎えて改名したDKZ。KCONへの出場権をかけた「Road to KCON」で最も多くのファンの心をつかみKCON初出演となった彼らは、10月にリリースしたばかりの「Uh-Heung」を披露。餌を求めてうろうろする虎を連想させる強烈な眼差しや振付けで、男らしさをアピールした。MCでは、ギョンユンが「KCONでパフォーマンスをさせていただくことになって、とても光栄です。今すごく幸せです」と感想を述べると、自らを“かっこいいトマト”と自己紹介したヘッドヘアのジョンヒョンは「僕たちがKCONで皆さんにお会いできるようになったのは、皆さんと応援と愛のおかげです。本当にありがとうございます」と心からの感謝の言葉を日本語で伝えて感動を呼んだ。
続いては怪盗ルパンを連想させるパフォーマンスが話題となった「LUPIN」へ。ステッキを使った振り付けと、ミュージカルのようにドラマチックなステージ構成が観客の目を引きつけた。公開する曲ごとに個性あふれるコンセプトと舞台構成を見せてきたDKZだけに、今後の飛躍を期待させるステージであった。
まるで女神降臨 IVEの美しさにため息
4組目は、昨年12月にデビューして史上最速のデビュー7日で国内音楽番組のランキング1位を獲得したIVE。ウォニョンとユジンがセンターステージでせりあがると、4つの花道からリズ、レイ、イソ、ガウルが登場し、まるで女神が降臨したかのように中央に向かってウォーキング。「After LIKE」では、歌詞のとおりに多様な魅力を存分に見せつけ、彼女たちのアップがスクリーンに映し出されるたびに、あまりの美しさにため息がもれた。MCではリズが「今の気持ちはですね……♪ 夢のようだけどおそらく夢じゃない、他に説明できないこれは恋だと思う」と「After LIKE」の韓国語の歌詞を引用して、心境をアカペラで表現。ウォニョンは「日本のファンの皆さんに会えると思うと本当にうれしくて、皆さんからいただいた応援は幸せな思い出として心に残ると思います。皆さんもぜひ、私たちのステージを見て、笑顔いっぱい、幸せいっぱいになってくださいね」と愛らしくコメントした。
続いては、神秘的な空気をまとうサウンドがクセになる「ELEVEN」。“10点満点中11点”の魅力を持つIVEの華やかな雰囲気にピッタリの曲で、デビューから1年に満たないグループとは思えない高貴なオーラを放つ彼女たちに圧倒されるばかりだった。
DKZ、ATBO、KQ Fellaz 2によるNCT 127カバーも
続いては、ミンヒョンの進行のもと、会場のファンとアーティストが画面越しにコミュニケーションをとるコーナーへ。この日選ばれたのはTOMORROW X TOGETHERのスビンのプラカードを持ったファンで、ミンヒョンから伝えたい気持ちを聞かれると「心の底から大好きです」とはにかむ。するとスクリーンにはTOMORROW X TOGETHERの5人が手を振る姿が映し出され、感激のあまり思わず泣きだしてしまうファン。「日本の活動の時に日本語で頑張ってファンに思いを伝えようとしてくれることに感謝しています。みんなの愛情が伝わってくるし、私たちもその愛情に応えられるように応援します」とコメントすると、TOMORROW X TOGETHERのメンバーはもちろん、ピュアな気持ちに共感した観客たちからも大きな拍手が巻き起こった。さらにスペシャルなコーナーは続き、「Z世代POPスペシャル」と題した、DKZ&ATBO&KQ Fellaz 2によるコラボステージへ。総勢20名によるNCT 127の「英雄;Kick It」は圧巻で、短期間に1つのステージを作り上げた彼らのビハインドストーリーも気になった。
JO1は新曲を韓国語で初披露!衣装もトレンド入り
5組目は、日本を代表するグローバルグループに成長したJO1。センターステージに11人が横一列でせりあがると、JO1のオフィシャルペンライトが一斉に揺れる。YouTubeにて全世界に発信されているKCONで、彼らは新曲「SuperCali」の韓国語バージョンを初披露。このサプライズに観客は一瞬ざわめくが、すぐにパフォーマンスに集中。操り人形をコンセプトにした素早い手の動きや、複雑かつ繊細に変化するフォーメーションに目が釘付けになった。実は、身体の一部がシースルーになった衣装もこの日が初披露で、Twitterのトレンドになるほどの話題に。一番肌の露出部分が多い佐藤景瑚は自己紹介で「今日は風邪をひかないように頑張ります」と爆笑を誘った。さらにNHKの「ハングルッ!ナビ」にレギュラー出演中の河野純喜は「イルボネワジュソソ カムサハムニダ(日本に来てくださってありがとうございます)」と韓国語でアピール。すると木全翔也も「アンニョンハショヨ〜。JO1エ サトゥリマスターガ デゴシプン キマタショーヤイムニダ(JO1の方言担当になりたい木全翔也です)」とお茶目なコメントを。鶴房汐恩も「JO1のアポロチョコです」と髪色に合わせたユニークな自己紹介で盛り上げた。
続いてはリリースされたばかりの6thシングル「MIDNIGHT SUN」の収録曲「Rose」のパフォーマンスを、こちらも初披露。ドラマチックなサウンドの感傷的なダンスチューンで、メンバーたちがあちこちでシンメトリーをなすダンスブレイクでは、あまりのエモさに観客は大興奮。3曲目はメンバーやファンとの絆を歌った「With Us」で、途中メンバーが花道に広がると、愛しそうな眼差しを観客に向けてコミュニケーションをとった。アイドルを目指す段階でK-POPに影響を受けているメンバーが多く、かねてからの夢の舞台であったKCONのステージにK-POPアイドルと一緒に立ち、その実力と存在感を存分にアピールしたという点で、今回の「KCON 2022 JAPAN」はJO1にとって、とても意味深いものになったに違いない。
fromis_9は“愛の爆弾”を連続投下!
6組目は、10月7日に日本での単独公演を大成功に終え、10日には日本の音楽番組「CDTVライブ!ライブ!」でパフォーマンスを披露して話題沸騰中のfromis_9。スモークがたかれたステージに横一列になってブラックの衣装で登場すると、ディープハウスとフューチャーハウスをベースにした神秘的な楽曲「Rewind」のステージへ。ジウォンのソロパートからの間奏部分では、激しくキレのあるダンスブレイクを披露し、成熟したセクシー美を見せつけた。MCではソヨンが「3年ぶりにKCONに来られて、とてもうれしくて感無量です。メンバーのみんなはどう?」と話題を振ると、ジホンは「日本のファンの皆さんに久しぶりにお会いできて、気分が(日本語で)とても幸せで〜す」と、チェヨンは「日本のファンの皆さんとご一緒することができて(日本語で)本当にうれしいです」と韓国語と日本語を交えながらの微笑ましいコメント。
続いては、旅行に出る前のときめく感情を表現した楽曲「Airplane Mode」。長く伸ばした手を優雅に動かす振付けや、メンバーたちの色が異なるボーカルが伸びやかに響き渡り、観客を癒やした。ラストは、愛する人に出会ったときのトキメキとワクワクを表現した楽曲「LOVE BOMB」の日本語バージョン。心臓をマッサージをしたり、ハートをはじけさせるキュートな振付で歓声を浴びると、途中、メンバーが花道に広がり、客席に向けて至近距離の“愛の爆弾”を連続投下した。誰もが知るタイトル曲ではなく、アルバム収録曲を中心にしたセットリストで高度なテクニックと新たな魅力を存分に見せつけたfromis_9。全員がセンターと称させるビジュアルはもちろん、パフォーマンスや音楽性でも高く評価されていることがうなずけるステージだった。
アイドルを目指す50名がIVEと共にステージへ!
続いてはアーティストとDreamer(アイドルを目指すファン)がコラボする“Dream Stage”のコーナー。ミンヒョンと並んで、スペシャルMCのNewJeansのミンジ、JO1の河野純喜が登場すると、「『KCON 2022 JAPAN』はNewJeansにとって日本での初めてのステージですが、本当に大勢の皆さんが温かく迎えてくださって、大切な記憶としてずっと残ると思います」、さらに「デビュー前から『KCON』はよく観ていましたし、メンバーの木全翔也は『KCON』で行われたカバーダンスの大会によく出ていたこともあって、僕たちJO1にとって『KCON』はとても思い入れのある大切なステージです」と、それぞれがKCONに対する想いを語り、よい流れで“Dream Stage”のコーナーへとつないでゆく。この日、コラボするアーティストはIVEで、まずはメンバーで「LOVE DIVE」を披露。途中からオーディションで選ばれた約50名のDreamerが合流し、ステージを余すところなく使った大人数でのパフォーマンスに大きな拍手が送られた。最後はIVEとDreamerの記念撮影。レイは「素敵なステージでした。永遠に記憶に残ると思います」と感想を述べたが、Dreamerにとっても生涯忘れることのできない思い出になったのは言うまでもないだろう。
TXTはGReeeeN描き下ろしの楽曲を初披露
トリを飾るのは、ファンタジーな世界観とハイレベルなパフォーマンスで世界中のファンの心をつかんでいるTOMORROW X TOGETHER。スモークがたかれたステージのセンターにスビン、4方向の花道からヨンジュン、ボムギュ、テヒョン、ヒュニンカイが登場すると、グレーのサテン生地にリボンやフリルをあしらった王子様風衣装の麗しさに大興奮。そのまま流れるように、別れによる“悲しみ”や“絶望”などの感情を表現した楽曲「Opening Sequence」へ。途中、メンバーがフロアに横たわると、テヒョンの力強い高音ソロパートがさく裂。スクリーンではカミナリが響き渡り、エンディングで全員が背中を向けると、甘く儚げな世界観にため息がもれた。MCではスビンが「皆さんに早く会いたくて、この瞬間をずっと待っていました」と挨拶。ヒュニンカイとボムギュは「かっこいい末っ子カイです」「美男子ボムギュです」と自画自賛の自己紹介で笑いを誘った。ここでファンのリクエストに応える“KCON Make a Wish”のコーナーへ。ボムギュが代表してメンバーの名前が書かれた箱と、リクエストが書かれた箱から1枚ずつ紙を引くと、自分の名前が書かれた紙を引いてしまい「えっ、僕?」と戸惑うキュートな姿にキュン死。続いてボムギュは「スビン」と「お姫様抱っこ」と書かれた用紙を引き、じゃんけんの結果ヨンジュンがスビンに抱かれることに。飛び跳ねて抱かれにいくヨンジュンと、重そうに苦悶の表情をしながらもしっかりと抱き上げるスビンに観客は大喜びだった。
楽しいコーナーの後に、ヨンジュンの「次にお届けする曲は、たぶん皆さんが気に入ってくれるのではないかと思います。それでは聴いてください」との曲紹介で始まったのは、GReeeeNが書き下ろした日本オリジナル曲「Ito」。9月に開催されたワールドツアーの日本公演ではセットリストにはなく、ファンが生歌を聴きたがっていることを知ったうえでのヨンジュンの曲紹介に思わず「そう、そう」とうなずいてしまう。メンバーたちが円形に散らばって360度の観客と対面しながら歌いあげると、最後は5人が中央に集まってせりあがったステージ上で熱唱し感動を呼んだ。
続いては、テヒョン、ヨンジュン、ヒュニンカイの3人が参加したグループ初の日本自作曲「君じゃない誰かの愛し方(Ring)」へ。甘美なメロディーと5人5色の声で紡ぎ出すハーモニーに感激のあまり泣き出すファンも。ラストは自分の希望となってくれた存在を想うラブソング「0X1=LOVESONG(I Know I Love You)」を披露し、これまでの3曲とは雰囲気を一転させたエネルギッシュでキレのあるパフォーマンスで最後まで駆け抜けた。TOMORROW X TOGETHERの世界観をすべて盛り込みつつも、日本のオーディエンスを意識した完璧なセットリストで2日目のトリを見事に飾った彼ら。少年のイメージから風格あるアーティストへの変貌を感じさせる神ステージだった。
フィナーレでは出演者全員がステージに集まり、紙吹雪が舞う中で花道を移動しながら客席に挨拶。自撮り棒で撮影したり、他アーティストと挨拶を交わし合うなどの微笑ましい光景でDAY2の幕を閉じた。
取材:安部裕子
【公演概要】
「KCON 2022 JAPAN」
日時:2022年10月14日(金)〜16日(日)
会場:有明アリーナ
2022年10月15日(土)セットリスト
◯オープニング
01. Good Boy Gonne Bad / TOMORROW X TOGETHER
◯ATBO
02. MonoChrome(Color)
03. Graffiti
◯NewJeans
04. Attention
05. Hype Boy
◯DKZ
06. Uh-Heung
07. LUPIN
◯Relay Performance Challenge
08. Alcohol-Free(原曲:TWICE)/ fromis_9
◯IVE
09. After LIKE
10. ELEVEN
◯Z世代POPスペシャル
11. 英雄;Kick It(原曲:NCT127)/ DKZ&ATBO&KQ Fellaz 2
◯JO1
12. SuperCali -KOR VER-
13. Rose
14. With Us
◯fromis_9
15. Rewind
16. Airplane Mode
17. LOVE BOMB -JP VER-
◯Dream Stage
18. LOVE DIVE / IVE
◯TOMORROW X TOGETHER
19. Opening Sequence
20. Ito -JP VER-
21. 君じゃない誰かの愛し方(Ring)-JP VER-
22. 0X1=LOVESONG(I Know I Love You)
◯エンディング
23. Signature Song / 全出演者
■関連サイト
「KCON 2022 JAPAN」公式サイト:http://kconjapan.com