アロマセラピストとしても活躍する大橋マキさん

「番組の取材でアロマトリートメントをしていただいたら、あまりの気持ちよさに寝落ちしてしまって。そこからアロマの勉強を始めました」と話すのは、元フジテレビアナウンサーの大橋マキさん(45)。ヒールを履いての仕事、睡眠不足の生活に体が悲鳴を上げ、フジテレビを2年で退社する。

「資格を取得してからは、アロマセラピストとして6年半ほど病院に勤務し、患者さんのむくみや床ずれ予防の施術などをさせていただきました」

 環境に惹かれて14年前に神奈川県葉山町に移住。町の社会福祉協議会から依頼を受け、アロマセラピー講座を開いた。これがきっかけで、アロマと並行して新たな事業を始めることになる。

「介護をされているご家族に多く出会ったのですが、介護にはネガティブなイメージがつきまとうじゃないですか。せっかく葉山は自然豊かなんだから、世代を越えて繋がれる場所があったらいいなって」

 そこで立ち上げたのが、介護家族やシニアを支援する一般社団法人「はっぷ」だ。

「メンバーと畑を耕したり、お年寄りたちとハーブを育てたりするのは本当に楽しい。土をいじっている今がいちばん心地いいですね」

おおはしまき
’76年10月30日生まれ 神奈川県出身 ’99年フジテレビ入社 アロマセラピストとして活動のほか、一般社団法人「はっぷ」の代表として、ガーデニングを通じてシニア世代の心身を支える活動などをおこなう。『葉山和ハーブ手帖』を「はっぷ」で刊行