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日本では夏から秋にかけて台風が頻発するため、日頃から対策をしておくことが大切だ。特に一人暮らしの場合、大型台風が来た際に一人でも安全かつスムーズに対処できるよう、防災対策全般を見直したいところ。
そこで今回は、一人暮らしでできる台風対策について、日頃からできることと、実際に台風が発生した際に行いたいことに分けて見ていこう。

日頃からできる一人暮らしの台風対策

台風が来る直前になって慌てることのないよう、普段からしておきたい対策を見ていこう。台風だけでなく、地震や水害などの災害時全般に役立つ対策ばかりのため、万が一のときに備えて定期的に見直すことが大切だ。

停電に備える
台風時は停電が発生しやすくなるため、懐中電灯や携帯ラジオ、ローソク、ランタンなどを常備しておこう。いざというときに使えないことがないように、故障などしていないかどうかや、予備の電池のストックも定期的に確認したい。

近所の避難場所と避難経路を確認しておく
台風が上陸して、土砂災害や水害などの危険性が高くなった場合、避難指示が出される場合がある。そのとき、どこに避難するべきかを知っておくことが重要だ。近隣の避難場所と、マンションやアパートの避難経路を必ず確認しておこう。避難時の妨げとならないように、避難経路付近に物を置かないことも重要だ。

ハザードマップで近隣の危険箇所を確認しておく
自治体が作成する「ハザードマップ」から、危険箇所や安全な避難経路を確認しておこう。
ハザードマップには、過去の災害履歴にもとづいて災害時の状況や被災範囲、安全な避難場所などが記載されている。定期的に確認して、災害発生時に慌てず動けるようシミュレーションしておきたい。

防災リュックを用意する
避難時に持ち出す防災グッズや水、非常食などを入れた防災リュックを用意して、寝室や玄関などの取り出しやすい場所に置いておこう。
防災リュックに入れておく物は、下記のチェックリストを参考に用意したい。

<防災リュックの内容チェックリスト>
・水(最低3日分)
・食料(最低3日分)
・懐中電灯
・携帯ラジオ
・予備の電池、携帯充電器
・防災頭巾
・衣類、下着
・洗面用具
・歯磨きセット
・タオル
・レインウェア
・マッチ、ろうそく
・救急用品(絆創膏、消毒液、包帯、常備薬など)
・感染症対策用品(マスクや消毒用アルコールなど)
・使い捨てカイロ
・ペン、ノート
・生理用品(女性の場合)

水や食品類は定期的に消費期限を確認し、期限が近い物から消費して、新しい物をストックする方法で備蓄しよう。

台風が近づいたら行いたい一人暮らしの台風対策

ここからは、実際に台風が発生したときに行いたい対策を見ていこう。台風の規模や状況を確認し、できるだけ被害を抑えられるよう対策することがポイントだ。

窓や雨戸、カーテン、ブラインドを閉める
家の中の窓や雨戸はしっかりと閉めて施錠しよう。外から物が飛んできたときに備えて、カーテンやブラインドを閉めることも忘れずに。

ベランダの物を室内に入れる
鉢植えや物干しなど、風で飛ばされそうな物はベランダに置かないようにしよう。室内に入れることが難しい場合は、飛ばされないように結束バンドなどで固定するのもおすすめだ。
なお、ベランダに置いてあるエアコンなどの室外機は、固定されているため室内に入れることができない。大型台風が来るときは、カバーをしておくと安心だ。

窓ガラス飛散防止フィルムを貼る
窓ガラスが割れないか心配な場合は、窓ガラス飛散防止フィルムを貼ろう。窓ガラスが割れたときに、破片が広範囲に飛び散るのを防ぐことができる。
フィルムは透明なため外から見ても貼っていることがわからない物が多く、見映えを気にせずに台風対策ができる。中にはUVカット機能や目隠し機能を備えた物もあるため、必要な機能を持つフィルムを選ぼう。

水や食料を確保する
台風が通過するまで家の中で過ごせるよう、水や食料も余裕を持って確保しておこう。食品類は停電などを考慮して、調理せずとも食べられる物を多めに用意したい。
水道が止まってしまったときの生活用水不足に備えて、浴槽に水を張るのもひとつの対策だ。

スマートフォンやモバイルバッテリーを充電しておく
停電時に備えて、スマートフォンやタブレット、モバイルバッテリーなどはフルで充電しておこう。
また、停電するとインターネット環境も切断されるため、モバイルWi-Fiなどがあると安心だ。

不要な外出は控える
台風が通過するあいだは、不要な外出を控えて事故に遭うリスクを避けよう。外の状況を見にいこうとしてケガを負ったという事例も多いため、風が強いあいだはできるだけ家の中で安全に過ごすようにしたい。

床上の浸水対策をする
1階に住んでいる場合は、万が一に備えて浸水対策もしておきたい。家財や家電などは高い場所に移動させよう。また、漏電や感電を防ぐためにも、コンセントは使う物以外すべて抜いておこう。

台風対策を通して防災対策全般を見直そう

台風は予報よりも小規模で通過するケースも少なくないため、「今回も大丈夫だろう」と油断しがちだ。しかし、日頃から防災対策をしておくことは、台風だけでなく火災や地震、水害などのときの備えや安心感にもつながる。
水や食品の備蓄方法や防災リュックの中身なども定期的に見直して、いざというときに慌てず行動できるように対策をしておこう。

※この記事はREISM株式会社が運営するREISM Styleの記事を一部編集、転載しています。