義母は統一教会信者、借金を促して他の家庭を壊したのでは…ある女性が銃撃事件で感じた不安

2022年7月27日 10時25分

安倍元首相の銃撃事件で、世界平和統一家庭連合（旧統一教会）と容疑者の家庭との関わりが報じられています。「夫の家族も容疑者と同じく、献金で少なくとも5000万円は失った」と東海地方の50代女性が弁護士ドットコムニュースに情報を寄せてくれました。

「義母は30年以上熱心に活動しており、おそらく主要な地位にいる。会員の借金を促すなど誰かの家庭を壊すことに加担しているのではないか」と不安を吐露しています。女性の切実な声を紹介します。　

●他人のクレカ請求書や献金リストを発見、義父は激怒するも…

夫と結婚し、最初は義父母と同居していました。義母から「ちょっと時間つくれない？」と誘われ、サロンのようなところへ行きました。30分くらいビデオを見てお茶を飲み、私の名前について話しただけで職員から「10万円か25万円、どっちにします？」と問われました。

なぜお金の話に？　不思議に思っていたら「大丈夫。私が出すから」と隣にいた義母が言うのです。お義父さんや夫には内緒にするように、と。働いてもいないのに、お金はどこから出るのだろう。この時、統一教会という名前は出ず、「何か変だな」と思っていました。

自宅には、よく義母宛てのファクスが届いていました。すぐに隠してしまうので、なんだか分からなかったのですが、ある日、見てしまったのです。

住所、氏名、年月日、金額が書かれたリストでした。1人10万円を超える額が書いてありました。テレビで統一教会について取り上げられたころ。やはりおかしいと感じました。

また別の日。夕方、必ず出かけていた義母がカバンを忘れていきました。義父が中を見ると他人名義のクレジットカードの請求書が4袋もあった。誰かに借金させてまで、献金させていたことが分かったのです。

「破産させる気か！」。義父は怒り、教会の職員を呼びつけました。しかし、この男性職員は「みなさん自宅や土地を売って家族のためにやっています。考え方によるんです」とにべもなかった。義父は離婚も考えましたが、結局、目をつぶってしまいました。私たち夫婦は別居することにしました。

●勝手にパスポート作成、3歳の子どもを韓国へ連れ出す　

2人の子どもに恵まれ、3歳と1歳のころでした。義母から「お泊まりに来ない？」と、上の子を預かってくれるとの連絡がありました。子育てに疲れていたこともあり、お願いしました。

電話で連絡を取っていたのですが、ある日、義父から「2人で韓国に行ってしまった」と聞かされました。パスポートも作ったことないのに、どうやって？　混乱しました。結局、どうやって渡航したかはわからずじまいですが、帰ってくると、義母は「神様の祝福を受けてきたから、これで大丈夫」と平気なのです。どうやら、子どもは韓国で山登りをさせられたり、聖水という赤い水を飲まされたりしていたようです。

夫は烈火のごとく怒りました。その後も子どもたちをサロンに連れていってビデオを見せる、絵本を見せるなどしていたようです。子どもは「気持ち悪い」などと嫌がったため、足が遠のいていきました。おこづかいやお年玉、誕生日プレゼントをくれるわけでもない「おばあちゃん」を子どもたちは慕わなくなりました。

こんなこともありました。アトピーがひどい子どものことで悩んでいると、義母が「病院はだめよ。このクリームがいいから」と言いました。それを塗ると、よりひどくなり、皮膚科に行きました。医師から「あなた、自分の子どもを殺す気ですか」と叱られました。ハンドクリームだったようで、敗血症になりかかっていたと言われました。