最初は経由便、しかも「コンベア880」運航でした!

当初はシンガポール延伸の形で…

 JALの東京〜ジャカルタ(インドネシア)線が2022年7月16日で、就航60周年を迎えました。これを記念したイベントが成田空港で実施されています。


JL725便として出発するJAL機(2022年7月16日、乗りものニュース編集部撮影)。

 JALの東京〜ジャカルタ線は1962年7月16日、羽田~シンガポール線の延伸という形で開設。当初は週3往復で、高速性を特長とするジェット旅客機「コンベア880」での運航でした。ジャカルタ線その後30年のあいだ、香港やバンコクなどアジア諸国に着陸する経由便だったものの、1992年に直行化が果たされています。

 直行便化以降の同路線は「ハイテクジャンボ」と呼ばれたボーイング747-400も投入されたほか、現在は、ボーイング787を使用して週12往復が運航。新型コロナウイルス感染拡大下で国際線が大幅に減っている状況下ながら、1日2便を基本とする体制が張られていることからも、その高い需要がうかがえます。

 ジャカルタ行きはビジネス利用を主軸としながら、バリ観光などのレジャー客も増えているほか、東京行きについてもここ10年ほどで利用者は増加しつつあり、往路復路の利用者のバランスが良くなってきていると、JALの清水 新一郎副社長は話します。

 また、記念便となった16日ジャカルタ行きのJL725便を担当した機長は、この路線について「パイロットにとってジャカルタ線は梅雨前線、雷雨、積乱雲、スコールなどがある厳しくタフなルートですが、今後もJALとしては安全でグッドなフライトをしていきたい」とコメント。このほか同日は同社CA(客室乗務員)による書道の披露、ゲストによるバリ舞踊の披露などが搭乗ゲートで行われています。

 JL725便は用事含む122人の乗客を乗せ、11時すぎに成田空港を出発。出発時には、乗客に対する記念品の配布、JALのスタッフによる横断幕を用いての見送りなどが実施されています。