カレー好き・音楽好きたちは横浜赤レンガ倉庫に集合! 「CURRY&MUSIC JAPAN 2022」がアツい
「CURRY is MUSIC」というキャッチコピーを掲げて催される「CURRY&MUSIC JAPAN 2022」。7月15日(金)〜18日(月・祝)に、横浜赤レンガ倉庫にて3年ぶりにリアルで開催。人気店のひと皿や人気ミュージシャンとのコラボ、イベント限定メニューなど、24店舗のカレー等がいただける。さらに今をときめくアーティストたちのライブが楽しめる、お腹も心も満たされるカレー&音楽フェスだ。
フードエリアは入場無料! めざせ全店制覇!!
カレーに縁深い横浜で、錚々たるカレー店が集う「CURRY&MUSIC JAPAN 2022」(以下、「カレーフェス」)。本誌『おとなの週末』でもご紹介したことのある『ケニックカレー』(渋谷)や『インド料理ムンバイ』(銀座ほか)といった人気・実力店のほか、開催地である神奈川で展開するカレーの名店など、全24店舗が勢揃い。
詳細は公式サイトをご覧いただくとして、中でもライター・市村が注目したのが、アーティストやスパイス料理研究家が監修するカレー。
豚バラのコクとトマトの酸味が魅力的な「豚バラとトマトの欧風カレー」(800円)を提供するのは、『KIYOSHI’S KITCHEN』。ASIAN KUNG-FU GENERATION/PHONO TONESのメンバー・伊地知潔さん監修のショップだ。安定の美味しさなので、何を食べるか迷ったらまずこちらを。
スパイス料理研究家の印度カリー子さん監修の「マラバールプラウンカレー」(1000円)は、経験豊富なシェフたちが腕を振るうスペシャリスト集団「WRLD FLVRS(ワールドフレーバー)」から出店。ココナッツミルクの香り豊かな南インドの海老カレーだ。レモンライスが使われており、スプーンを持つ手が止まらないハズ。
神田カレーグランプリ優勝コンビ「秋葉原カリガリ&夢眠書店(プラススパイス)」による「SPあいがけカレー(カリガリカレー&牛スジ和山椒カレー)」(1000円)は、トッピングも豪華で夢中になることウケアイのひと皿だ。和山椒の爽やかさもたまらない。
さらに、今大人気の「小説を音楽にするユニット」YOASOBIが、移動式本屋『BOOK TRUCK』とコラボレーション。メンバー考案のカレーやオリジナルクラフトコーラが販売される。
また同イベントの協賛企業である、「ハウス食品」のカレーも登場。カレー活動家・タケナカリーさん考案レシピで、おうちカレーの参考になるはず。
その他『横浜開港黒カレー 風我亭』の「ビーフ黒カレー」(辛口・甘口 800円)や『ちぃりんご&みのりんご』の「温玉のせキーマカレー」(700円)、『ふくしまレストラン』の「常磐鯛だし じゃぱにーず咖哩」(900円)などなど、多彩なカレーがラインナップ。
これらのカレーが食べられるエリアは、入場無料! たくさん目移りしつつ、さまざまなカレーを楽しんでみてほしい。
これだけではありません。さらなるお楽しみとしては、物販エリアでレトルトカレー専門店による出店もあること。今回出店しているカレー専門店の一部だが、レトルトカレーの販売も予定しており、お家に帰ってからもカレーを満喫できるので、こちらも要チェック!
国内外で注目のアーティストが集結。珠玉のライブを体験せよ!
このカレーフェスのもうひとつの大きな特長が、ライブパフォーマンスに定評のあるミュージシャンが勢揃いしていること。
1日目の7月16日、トップバッターを務めるのは、カレーとニューヨークパンクをこよなく愛する5人組、その名も「ザ・カレーズ」。さらに、前述の監修カレーを提供する伊地知潔さんがメンバーのインストゥルメンタルバンド「PHONO TONES」や、このフェスのアンバサダーでもある小宮山雄飛さんが所属するグループ「ホフディラン」などが出演。さらには「スチャダラパー」、「RHYMESTER(ライムスター)」といった日本ラップ界の重鎮も登場。スパイシーなライブが堪能できるだろう。
翌17日は、国内外で評価の高い「CHAI(チャイ)」や「YeYe(ィエィエ)」などが登場。幅広い活動を誇る「TENDRE(テンダー)」や、本誌でも紹介した『カレーの店・八月』(下北沢)のオーナーでもある、サニーデイ・サービスのフロントマン・曽我部恵一さんはソロで出演する。
なおこの日は、以前この『おとなの週末web』で、カレーと音楽の親和性についてメンバーにお話を伺った、今大注目の4人組ロックバンド「FIVE NEW OLD」がトリを飾る。
最終日の18日も見逃せないメンツが揃う。コロナ禍の2020年『香水』の大ヒットにより、「NHK紅白歌合戦」に出場した瑛人や、迫力あるパフォーマンスに定評がある“踊れるジャズ”がコンセプトの「TRI4TH(トライフォース)」、さらにtvk(テレビ神奈川)の音楽情報バラエティ番組『関内デビル』から私立恵比寿中学のメンバーなどが登場。トリは、こちらも紅白出場経験を持つヒップホップグループの「nobodyknows+(ノーバディノウズ)」。
どの日も音楽好きとして思わず“ココロオドル”であろう、バラエティに富んだミュージシャンが揃っている。
カレートークも楽しめる「カレーフェス」。カレーを実食!
カレーエリアのミニステージでは、7月16日に印度カリー子さん、小宮山雄飛さん、伊地知潔さんによるカレートークが開催される。
その他の日程も豪華なゲストによるトークショーが行われ、出演ミュージシャンがカレーを実食して感想を話すなど、カレーにまつわるトークが聞ける。
なお、15日のプレオープンには、ホフディランの小宮山雄飛さんが登場。気になるカレーとカレーフェスに対する想いを語ってくれた。
「今年、リアルでの開催は2回目ですが、出店されるカレー屋さんのセレクションが上がってきているので、カレー好きとしてもとても楽しみです」(小宮山雄飛さん)
なお、小宮山さんが気になったと召し上がっていたのは『KOSUGI CURRY』(武蔵小杉)の看板商品「濃すぎチキンカレーDX」(900円)。「濃すぎ」と「小杉」のダブルミーニングになっている、遊び心たっぷりの濃厚カレーだ。
ということで、プレオープンのこの日、私も気になるカレーをいくつかいただいてきた。
まずは大阪の人気店が出店と、鼻息荒く伺ったのが『エウレカ』(長堀橋)。「鶏白湯チキンカレー」(1000円)は、ルゥは鶏白湯のコクとカツオなどのダシの和のテイストが効いていて、妙に落ち着く美味しさ。スパイスの食感や香りが華やかで、大阪の和出汁カレー文化の一翼を担う存在であることが理解できる。
今回、そこまで期待していなかったのだが(失礼!)、実はいちばん好きかも♪と思ったのが、YOASOBI監修のカレー。
ikuraさん監修の「天使のチキンカレー」(900円)は、ジンジャーバターチキンカレー。
たっぷり入ったトマトの酸味と玉ネギとチキンの存在感、バターやカッテージチーズのまろやかさが特徴なのだが、それをジンジャーがスッキリと全体をまとめて上げている、なんとも魅惑的な味だ。
そして、Ayaseさん監修の「白の閻魔さまカレー」(900円)は、オリジナリティあふれるグリーンカレー。
ひと口では入りきらないほど大きなチキンと、こちらも大ぶりにカットされたとろとろのナスがゴロンと入ったグリーンカレーは、ココナッツの豊かな風味とまろやかさが魅力。辛さもしっかり感じられるが、口中をスパイスが爽やかに駆け抜ける、あと引く味わいだ。
改めて、カレーってスパイスの使い方や風味の出し方など、こんなにも種類豊富で個性豊かなものなのだと楽しくなってしまった。
また横浜生まれのラッシー専門店『LACCI』では、プレーン(400円)、マンゴー(500円)のほか、ストロベリー(500円)やフランボワーズ(600)のラッシーも発見。
さらに、横浜ビールのお店『驛の食卓』(馬車道)なども出店しており、ドリンク類も目移りしてしまう。
なお、各店舗で複数のメニューを提供しているので、十分に胃袋を整えて向かうことをおすすめします。
現在のカレーシーン、音楽シーンを体感できる「CURRY&MUSIC JAPAN 2022」。熱いライブを楽しみつつ、魅力的なカレーがいただける至福の時間を過ごせること間違いなしだ。
当日券もあるので、この週末は感染症対策万全の横浜赤レンガ倉庫にぜひ足をお運びください。
■CURRY&MUSIC JAPAN 2022
[会場]横浜赤レンガ倉庫イベント広場
[住所]神奈川県横浜市新港1-1
[交通]JR京浜東北線桜木町駅または関内駅から徒歩約15分。みなとみらい線馬車道駅または日本大通り駅から徒歩約6分
[時間]カレーエリア:11時〜21時(20時半LO)
ライブエリア:11時開場、12時開演、19時終演
[料金]ライブエリア1日券4500円+1ドリンク別)500円)
※雨天決行、荒天中止
※保護者同伴に限り、中学生以下入場無料(身分証明書要提示)
https://curryandmusic.com
取材・撮影/市村幸妙