大谷翔平、来季の新天地候補「メッツ」が浮上 米記者解説「切迫した理由が存在する」
注目される大谷翔平の去就
来季の去就が注目されている米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手に対し、米メディアは新天地候補としてメッツを挙げた。来季終了後にフリーエージェントになる二刀流。ナ・リーグ東地区首位を走る同球団について、米コラムニストは「切迫した理由が存在する」と報じている。
米スポーツ専門局「ESPN」は「アーロン・ジャッジはクイーンズか? ボストンか? MLB最大のフリーエージェントになりそうな選手を巡り、ヤンキースに挑戦する可能性のある7チーム」との見出しで記事を掲載。筆者は同局のコラムニスト、バスター・オルニー氏だった。
ヤンキース主砲の新天地を占う特集の中で、大谷の新天地候補が登場した。挙がった球団は、1兆円を超える資産を持つとされるスティーブ・コーエン氏がオーナーを務めるメッツだ。
オルニー氏は今オフのメッツの最優先事項として、エースのジェイコブ・デグロム投手と主砲のピート・アロンゾ内野手の契約延長と指摘。その上で「それでも、コーエンがその選手を求めるなら、彼はその選手を手にできる。入札で予想不能なワイルドカードになることで、少なくともヤンキースや他球団へのプライスを高騰させることができる」と、欲しい選手は手にできるという潤沢な資金力についてつづった。
しかし、メッツはジャッジ争奪戦には参戦しない可能性もあるという。「2023年に経済的な爆弾投下を控える切迫した理由がメッツには存在する。ショウヘイ・オオタニだ」と説明。メッツのビリー・エプラーGMの名前を出し、こうつづった。
「エプラーとオオタニの関係性が、エンゼルスの二刀流を獲得できた理由とみなされている。そして、エプラーはメッツにいるために、二刀流のオールスター獲得に乗り出すユニークな立ち位置たらしめている」
大谷放出でジャッジ獲得? オルニー氏「大谷をトレードに出す可能性もある」
エプラーGMはエンゼルスでもGMを務めた。大谷がエンゼルス入りを決めた際の交渉責任者でもあった。潤沢な資金力に加え、エンゼルス元GMとの絆からメッツは新天地候補に浮上するという。
一方、エンゼルスもジャッジの新天地候補の一つに挙げられた。オルニー氏は「まず、彼らはオオタニに対する長期契約を持ちかけるだろうが、オオタニがフリーエージェントで移籍するかもしれない雰囲気があるなら、彼らは彼をトレードに出す可能性もある。そして、可能な限りのドルをカリフォルニア出身のアーロン・ジャッジに使うかもしれない」と記した。
さらに、オーナーのアート・モレノ氏について「モレノは衝動的になりうることを過去に証明している」と指摘。大谷との契約延長交渉が不調に終わった場合、代わりにヤンキース主砲を標的にする可能性も残されているという。
(THE ANSWER編集部)